- Emmylou Harrisの「Together Again」歌ってみよう
- エミルー・ハリス(Emmylou Harris)とは?
- 「Together Again」の面白い話(原曲〜エミルー版まで)
- トリビア&豆知識(ブログ向けまとめ)
- これから聴く人へのおすすめ
- おわりに
- 例文1:「Together again」
- 例文2:「my tears have」
- 例文3:「stopped falling」
- 例文4:「the long lonely nights」
- 例文5:「at an end」
- よくある4パターン
- 作り分けのコツ(超短メモ)
- ミニ練習
- 💬 一般会話で使えるリンキング例10選
- 例文1 We’re finally together again at the office.
- 例文2 My tears have stopped falling after the talk.
- 例文3 The long lonely nights are at an end.
- 例文4 It’s great to be together again at an outdoor café.
- 例文5 After those long lonely nights, my tears have finally dried.
- 例文6 The rain stopped falling, so we can walk together again.
- 例文7 Once the movie is at an end, let’s grab dinner together again.
- 例文8 My tears have slowed down, but they haven’t stopped falling yet.
- 例文9 After months apart, we’re together again and the long lonely nights are over.
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Emmylou Harrisの「Together Again」歌ってみよう
以下は、Emmylou Harris版「Together Again」から**短いフレーズのみ(著作権配慮のため最小限)**を引用し、歌唱で起こりやすいリンキング/リダクションを5例にまとめました
エミルー・ハリス(Emmylou Harris)とは?
1947年アラバマ州バーミングハム生まれ。
カントリー、フォーク、ロックを越境してきた米国音楽界の大黒柱で、公式プロフィールでは〈グラミー14冠〉、2008年〈カントリー音楽の殿堂〉入り、2018年〈グラミー生涯功労賞〉と記されています。(グラミー14冠のうち代表的な作品「Blue Kentucky Girl」「The Connection」「At the Ryman」など)
2025年には代表作『Wrecking Ball』(1995)が〈グラミー・ホール・オブ・フェイム〉入りを果たし、その歴史的評価を決定づけました。
キャリア初期と転機:グラム・パーソンズとの出会い
60年代末にニューヨークでフォーク歌手として活動後、グラム・パーソンズに見出され共演(彼のソロ作『GP』『Grievous Angel』に参加)。
彼の死を悼んで書いた自作曲「Boulder to Birmingham」はのちの代名詞にもなりました。
“ホット・バンド”とブレイク作『Elite Hotel』(1975)
名手ぞろいの“ホット・バンド”(ジェームズ・バートン、グレン・D・ハーディン、エモリー・ゴーディJr.、ハンク・デヴィート、ジョン・ウェアら)と組み、3作目『Elite Hotel』が米カントリー・アルバム・チャート初の1位に。
アルバムからは「Together Again」「Sweet Dreams」(オリジナルは1950年代の名曲)がいずれもカントリー1位、彼女は同作でグラミー〈最優秀女性カントリー・ボーカル〉を受賞しました。
なお、当時の特集記事がバンドへの言及を欠いたため、ハリスが音楽業界紙に“バンドへの敬意を示せ”という広告を出したという痛快な逸話も残っています。
再創造の時代:『Wrecking Ball』(1995)以降
ダニエル・ラノワを迎えた『Wrecking Ball』で音像を大胆に更新。
オルタナ/アメリカーナ文脈でも評価を確立し、このアルバムは2025年に〈グラミー・ホール・オブ・フェイム〉入り。
現在もコラボやデュエット作(例:ロドニー・クロウェルとの『Old Yellow Moon』など)で第一線に立ち続けています。
人柄が伝わる活動:犬の保護施設「Bonaparte’s Retreat」
2004年、愛犬の名を冠した保護団体「Bonaparte’s Retreat」を設立。
殺処分の期限が迫る犬たちを中心に保護・里親探しを続けています。音楽界屈指の“保護犬アンバサダー”としても知られます。
「Together Again」の面白い話(原曲〜エミルー版まで)
原曲は“B面”からの大逆転ヒット
原曲はバック・オーエンスが1964年に発表。
A面「My Heart Skips a Beat」のB面曲でしたが、両面が入れ替わるように全米カントリー1位を奪い合う“珍現象”を起こした名曲。
ペダル・スティールのトム・ブラムリーによるソロは〈カントリー史に残る名演〉とされ、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアがスティールを学ぶきっかけにもなったと語られます。
エミルー版の魅力:しなやかなテンポと気品あるコーラス
エミルー・ハリスは『Elite Hotel』(1975)でこの曲をカバー。
ブライアン・アハーンのプロデュース、移動録音トラック“Enactron Truck”での録音という柔らかい音像が、彼女の透明感ある声と相まって、原曲の切なさを気品に昇華しています(アルバムにはビートルズやパーソンズ曲も同居する懐の深い選曲)。
チャートと“続編”の小ネタ
- 1976年、エミルー版「Together Again」はシングルB面の「Here, There and Everywhere」もポップ・チャート Top100入り。
- この成功に触発されたバック・オーエンスは1979年、エミルーと連名で“続編”ともいえる新曲「Play Together Again, Again」を発表。全米カントリー11位のヒットになりました。
トリビア&豆知識(ブログ向けまとめ)
① “越境”はデビュー時からのDNA
エミルーはパーソンズと出会う前からフォーク畑で活動。以後、カントリーとロックの橋渡し役として多くの観客を惹きつけました。
② 『Elite Hotel』の“品格”を支えた名うての面々
ツアー/録音を支えた“ホット・バンド”は、エルヴィスのTCBバンド出身者を含む超一流の布陣。ハリスは彼らへの敬意を公に示し続け、メディア露出でも“バンド名”を欠かさず添えるよう働きかけたと伝えられます。
③ 『Wrecking Ball』は“現在進行形の古典”
95年作ながら2025年に〈グラミー・ホール・オブ・フェイム〉入り。時を経ても鮮度が落ちないサウンド・デザインが評価されています。
④ 社会貢献も長年のライフワーク
保護犬支援「Bonaparte’s Retreat」はナッシュビルの自治体施設などと連携。音楽活動と並走しながら“命のバトン”を渡し続けています。
これから聴く人へのおすすめ
まずはこの3曲
- 「Together Again」(『Elite Hotel』)— エミルー版の気品と包容力を体感。
- 「Boulder to Birmingham」(『Pieces of the Sky』)— 彼女のソングライティングの核。
- 『Wrecking Ball』表題曲— “90年代以降のエミルー像”の入り口に。
観点で聴き分けるともっと面白い
- 声の質感:初期の素朴なカントリー〜90年代の空間的サウンドまで“声の置き方”の変遷を追う。
- ペダル・スティール:原曲(トム・ブラムリー)とエミルー版の響きの違いを聴き比べ。
- 選曲眼:ビートルズ、パーソンズ、ドン・ギブソンなど越境カバーの“訳し方”に耳を澄ます。
おわりに
エミルー・ハリスは“伝統と刷新”を両立させてきた希有な存在。
「Together Again」を起点に、原曲のバック・オーエンス版、エミルー版、1979年のデュエット曲まで聴き比べると、同じメロディが時代と解釈によってどれほど豊かに変容するかがよくわかります。
例文1:「Together again」
✅日本語訳
- 「また一緒に」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- トゥゲザラゲン(/təˈgɛðər əˈgɛn/ → /təˈgɛðərəˈgɛn/)
🔍リンキングの詳細
- 「together r + again」のrリンキングで /r/ が次語の母音に滑り込む
- 語頭の a- は弱くシュワ化(/ə/)し「ラゲン」に近くなる
- 全体は弱強の英語リズム:toGEther aGAIN
💡ポイント:舌の形と位置
- /ð/:舌先を上前歯に軽く触れる(噛みすぎない)
- /r/:舌先は上あごに触れないまま後退・軽い巻き上げ
- /g/:舌後部を軟口蓋へ素早くタップ
💡ポイント:口の形
- /ə/ は力を抜いて縦に軽く開く
- 強勢音節(-ge-, –gain)でやや大きく開く
💡ポイント:息の吐き方
- /ð/ は弱い摩擦で息を細く
- /r ə/ への移行で息を切らさずスムーズに
💡ポイント:声の出し方
- ミックス寄りで地声を薄く、強勢部のみ軽く押す
- 語尾は余韻を残して次語に滑らせる
例文2:「my tears have」
✅日本語訳
- 「私の涙が…(~した)」※続く動詞で意味が完結
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- マイ ティアーザヴ(/maɪ ˈtɪrz həv/ → /maɪ ˈtɪrz əv/)
🔍リンキングの詳細
- have の /h/ がしばしば脱落して /əv/
- /z/ + /əv/ がつながり「ザヴ」のように一拍で流れる
- 速い歌唱では /v/ がやや無声化して[f]寄りに聞こえることも
💡ポイント:舌の形と位置
- /tɪrz/ の /z/:舌先は上前歯の裏に近く、軽い摩擦
- /v/:上前歯と下唇で軽く接触、噛みすぎない
💡ポイント:口の形
- my は二重母音 /aɪ/:横に→すぼめの連続
- have→əv は力を抜いて小さく縦開き
💡ポイント:息の吐き方
- /z/ は息を細く持続→ /əv/ へ止めずに流す
💡ポイント:声の出し方
- my の /aɪ/ に軽いビブラート可
- have(əv) は弱く短く処理(機能語の弱化)
例文3:「stopped falling」
✅日本語訳
- 「(涙が)止まった」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ストッ(ト)フォーリン(/stɑpt ˈfɔːlɪŋ/ → /stɑp ˈfɔːlɪŋ/)
🔍リンキングの詳細
- 子音連結で /t/ が無音化・脱落しやすい(t削除)
- その結果 /p/ がやや長めに聞こえる(子音の長化)
- /p/ と /f/ の無声連続でエッジが立つ
💡ポイント:舌の形と位置
- /stɑp(t)/:舌先は上歯茎付近で /t/ の準備をするが爆発させないことも
- falling の /l/ はライトL(舌先を上歯茎に軽く)
💡ポイント:口の形
- stop の /ɑ/ は縦に大きく開く
- fall- の /ɔː/ はやや丸めて前に突き出す
💡ポイント:息の吐き方
- /p/ で一瞬止め→解放、すぐ /f/ の連続摩擦へ
- 息は前方一直線、弱くなりすぎない
💡ポイント:声の出し方
- stopped は短くタイトに
- falling の母音でレガート感を出す
例文4:「the long lonely nights」
✅日本語訳
- 「長くて孤独な夜」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ザ ロング(グ)ローンリー ナイツ
🔍リンキングの詳細
- long + lonely:語末 /ŋ/ と語頭 /l/ の接続で、/ŋ/の後にごく弱い [ɡ] がにじむことがある(隠れg)
- lonely の最初の lo- は強勢、-ly は弱く素早く
- nights へは有声→無声の切替で語尾 /ts/ をくっきり
💡ポイント:舌の形と位置
- /ŋ/:舌後部を軟口蓋へ(舌先は動かさない)
- /l/:ライトLで舌先を軽く歯茎へタップ
- /ts/:舌先を歯茎で弾き→隙間を開けて息を出す
💡ポイント:口の形
- long の /ɔ/ は丸み、lonely の /oʊ/ はすぼめ→やや開き
- nights の /aɪ/ は横に広げ→すぼめ
💡ポイント:息の吐き方
- /ŋ/ から /l/ へは息を切らさずスライド
- 語尾 /ts/ は鋭く息を切ると明瞭
💡ポイント:声の出し方
- long, lone- で音量・響きを少し乗せる
- -ly nights は柔らかく収束
例文5:「at an end」
✅日本語訳
- 「終わりになる(終わりだ)」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アラネンド(/æt ən ɛnd/ → /æɾən ɛnd/)
「at an end」の発音はじつは4通りもあります
「at an end」は話し方(速さ・丁寧さ)とアクセントで発音が揺れやすい連結ポイントです。
よくある4パターン
- アラネンド(米語・会話的/速め)
IPA: /æɾən ˈɛnd/
- 条件:t が母音に挟まれてフラップT [ɾ](軽い舌タップ)に。
- 変化:at an → /æɾən/、an end で n が次語の e に滑り込む。
- 使われやすい場面:日常会話の自然速、レガートに歌いたい時。 - アテネンド(丁寧・はっきり/英語全般)
IPA: /æt ən ˈɛnd/
- 条件:t をはっきり破裂。機能語でも明瞭に発音したい時。
- 使われやすい場面:ゆっくり説明、朗読、歌で子音を立てたい時。 - アンネンド(速口調の省略)
IPA: /æt n̩ ˈɛnd/ または /æɾn ˈɛnd/
- 変化:an の母音 /ə/ が弱まり n が音節主音化([n̩])。
- 体感:at n’end と一拍でまとまる。 - アʔアネンド(一部英・都市方言など)
IPA: /æʔ ən ˈɛnd/
- 変化:t が喉閉鎖音 [ʔ] に。地域差が大きいので学習表記では推奨しません。
作り分けのコツ(超短メモ)
- フラップT(アラネンド):舌先を上前歯の後ろ(歯茎)に軽く一瞬タッチ。止めない・弾くだけ。
- tを残す(アテネンド):/t/ で一度しっかり閉じて解放。その後すぐ弱母音 /ə/ へ。
- nのリンキング:an end は n + end が密着して「ネンド」に聞こえるのが自然。
- 息と強弱:at / an(機能語)は短く軽く、end を着地点としてやや強めに。
ミニ練習
- ゆっくり(t残す):アテ・ネンド → /æt ən ˈɛnd/
- 普通(フラップ):アラ・ネンド → /æɾən ˈɛnd/
- 速め(省略):アン・ネンド → /æt n̩ ˈɛnd/
まとめ:学習用の表記としては
- 会話的/米語寄り=アラネンド(推奨)
- 明瞭発音/丁寧=アテネンド
の2本立てで覚えるのが実用的です。どちらも正しく、状況に応じて使い分けられればOKです。
🔍リンキングの詳細
- t が母音に挟まれて****フラップT(/ɾ/) へ(at + an → /æɾən/)
- an の /n/ が次語 end の /ɛ/ に滑り込む(/n ɛ/ の密着)
- 速いテンポでは at an が一拍にまとまる
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:舌先を上歯茎に軽くタップ(弾音、触れるだけ)
- /n/:舌先を上歯茎に当て、すぐ**/ɛ/** へ離す
💡ポイント:口の形
- /æ/ は縦にしっかり開く
- /ɛnd/ で横にやや広げ明瞭に
💡ポイント:息の吐き方
- /ɾ/ は息を止めず通す
- /n ɛ/ は鼻→口へ自然に切替える
💡ポイント:声の出し方
- 機能語(at, an)は弱く短く
- end を着地点として軽く強める
💬 一般会話で使えるリンキング例10選
例文1 We’re finally together again at the office.
✅日本語訳
・やっと職場でまた一緒になれたね。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・ウィア ファイナリ トゥゲザラゲン アッ ズィ オーフィス
🔍リンキングの詳細
・together + again:語末 /r/ が次語の母音に滑り込む r-リンキング → /təˈgɛðər əˈgɛn/(トゥゲザラゲン)。
・at + the:/t/ は歯摩擦 /ð/ の前で無放出/舌先前寄り([t̪])になり、/ðə/ は弱化して「アッ ズィ」に近づく。
・the + office:母音始まりのため the = /ði/ となり、「ズィ オーフィス」と明瞭化。
・語強勢は fi-、-ge-、-gain、of- に乗り、機能語(at, the)は弱く短く。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/ð/ は舌先を上前歯の裏に軽く触れて摩擦、噛みすぎない。
・/r/ は舌先を歯茎に付けないまま軽く反り上げ(アメリカ英語の母音的 r)。
・弱音節 /ə/ は力を抜いて縦に軽く開く。
・強勢音節でのみ響きを前に、機能語は息だけで流す意識。
例文2 My tears have stopped falling after the talk.
✅日本語訳
・話し合いのあと、私の涙はもう止まったよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・マイ ティアーズァヴ ストップ(ト)フォーリン アフタ ザ トーク
🔍リンキングの詳細
・tears + have:/h/ が脱落して /təːrz əv/ → 「ティアーズァヴ」。/z+ə/ が一拍で連続。
・stopped + falling:語末 /t/ は無声摩擦 /f/ の前で脱落/無放出しやすく、「ストッ**(ト)フォーリン」。
・after + the:/r/ が次語にr-リンキング**、the は弱形 /ðə/。「アフタ ザ」。
・the + talk:子音始まりで the = /ðə/、/ð/ は弱く素早く。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/v/ は上前歯と下唇で軽く摩擦、押しつけない。
・/ɔː/(fall-)は丸めて前方へ。/ɑ/(stop)は縦に開く。
・機能語 have/after/the は息細めで短く。
・内容語 stopped, falling をレガートで滑らせると英語らしい。
例文3 The long lonely nights are at an end.
✅日本語訳
・長くて孤独な夜はもう終わりだ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・ザ ロング ローンリ ナイツァー アラネンド
🔍リンキングの詳細
・long + lonely:/ŋ/ の後に語頭 /l/ が来ると隠れ g(弱い [ɡ] のにじみ)が出やすい(ロング(グ)ローンリ)。
・nights + are:語末 /ts/ は鋭く切り、直後の弱い /ər/ へ滑る(ナイツァー)。
・are + at + an:/r/ が次語へリンキング、at + an はフラップT /ɾ/ → アラネンに近い。
・an + end:/n/ と /ɛ/ が密着し鼻音→口音へスムーズに切替。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/ŋ/ は舌後部を軟口蓋に付け、舌先は休める。
・/l/ はライト L:舌先を歯茎にタップ、素早く離す。
・/ɾ/(フラップ)は軽く一瞬タッチ、止めない。
・文末 end を着地としてほんの少し強める。
例文4 It’s great to be together again at an outdoor café.
✅日本語訳
・また一緒に外のカフェで会えるなんて最高だね。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・イッツ グレイトゥ ビー トゥゲザラゲン アラナン アウトドー カフェ
🔍リンキングの詳細
・together + again:r-リンキング(トゥゲザラゲン)。
・at + an:フラップT /ɾ/(アラナン)。
・to + be:機能語連結で /t/ が弱化、[t̬]〜[ɾ] 的に滑る(グレイトゥビー)。
・outdoor:/t/ は /d/ に挟まれて同化/弾音しやすく、「アウドドー」のように一語化。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/eɪ/(great)は横→すぼめの二段階。
・/ð/ は軽い摩擦で短く、/r/ は非接触。
・機能語の連結部は息を止めない、音価は短く。
例文5 After those long lonely nights, my tears have finally dried.
✅日本語訳
・あの長く孤独な夜が続いたけど、ようやく涙は乾いたよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・アフタ ゾウズ ロング ローンリ ナイツ マイ ティアーズァヴ ファイナリ ドライド
🔍リンキングの詳細
・long + lonely:隠れ g のにじみ(ロング**(グ)ローンリ)。
・nights, my:句切れ位置でも子音→母音で軽く結合(ナイツマイ**)。
・tears + have:/h/ 脱落で /təːrz əv/(ティアーズァヴ)。
・finally + dried:/l i d͡ʒ/** 近辺で /l/ の舌先素早く、/d/ は無放出気味でも可。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/aɪ/(my, dried)は大きく横→すぼめ。
・/v/ は軽接触で息を細く。
・「内容語をレガート、機能語を弱く短く」のコントラストを明確に。
例文6 The rain stopped falling, so we can walk together again.
✅日本語訳
・雨がやんだから、また一緒に歩けるね。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・ザ レイン ストップ(ト)フォーリン ソウ ウィキャン ウォーク トゥゲザラゲン
🔍リンキングの詳細
・stopped + falling:/t/ 脱落/無放出 → ストップ**(ト)フォーリン。
・can + walk:弱形 can = /kən/ で「カン」→次語 /w/ に連結**(キャンウォーク)。
・together + again:r-リンキング。
・so + we:語尾母音→語頭半母音で息を切らずに移行。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/p/ 解放は最小限→すぐ /f/ の摩擦へ。
・/ɔː/ は丸めを保つ、/æ/(again の弱化 /ə/)は力を抜く。
・文の核 walk together again をなめらかに。
例文7 Once the movie is at an end, let’s grab dinner together again.
✅日本語訳
・映画が終わったら、また一緒に夕食に行こう。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・ワンス ザ ムーヴィ イズ アラネンド レッツ グラブ ディナー トゥゲザラゲン
🔍リンキングの詳細
・is + at + an:有声子音→母音で連結、at + an はフラップT /ɾ/(アラネン)。
・dinner + together:/r/ と /t/ の境界が弱化し、「ディナートゥゲザー」が一息に。
・together + again:r-リンキング。
・once the:/s ð/ は歯茎→歯摩擦の最短経路でスライド。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/ɾ/ は軽タップ、止めない。
・機能語塊(is at an)は音量を落として流す。
・grab dinner で内容語の輪郭をくっきり。
例文8 My tears have slowed down, but they haven’t stopped falling yet.
✅日本語訳
・涙は少なくなってきたけど、まだ完全には止んでいないんだ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・マイ ティアーズァヴ スロウド ダウン バッ(ト)ゼイ ハヴン(ト) ストップ(ト)フォーリン イェッ
🔍リンキングの詳細
・tears + have:/h/ 脱落で /z əv/(ティアーズァヴ)。
・but + they:/t/ は歯摩擦前で無放出気味(バッ**(ト)ゼイ)。
・stopped + falling:/t/脱落(ストップ(ト)フォーリン)。
・falling + yet:有声→無声の切替、/ŋ/ の後舌キープ**で /j/ に素早く。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/sl/ は歯茎摩擦→歯茎接触へ舌先を滑らせる。
・/j/(yet)は前寄りで口をやや横に。
・対比 but の直後に軽いアクセントを置くと自然。
例文9 After months apart, we’re together again and the long lonely nights are over.
✅日本語訳
・何か月も離れていたけど、また一緒になれて、長く孤独な夜も終わったよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・アフタ マンス アパート ウィア トゥゲザラゲン アン ザ ロング ローンリ ナイツァー オウヴァ
🔍リンキングの詳細
・together + again:r-リンキング。
・and + the:/d ð/ は有声連続で一拍(アンザ)。
・nights + are:/ts/ を鋭く切り→弱い /ər/ へ(ナイツァー)。
・are + over:/r/ が次語母音へ連結(ァロウヴァ)。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/ɑːr/ はr の母音化で舌先非接触。
・/oʊ/(over)はすぼめ→やや開きの二段階。
・**内容語(together, nights, over)**を太く、機能語は影。
例文10 With the visa approved, the long lonely nights are at an end—we’re together again.
✅日本語訳
・ビザが下りて、長く孤独な夜は終わり。私たちはまた一緒だよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
・ウィズ ザ ヴィーザ アプルーヴド ザ ロング ローンリ ナイツァー アラネンド ─ ウィア トゥゲザラゲン
🔍リンキングの詳細
・nights + are:/ts/ の鋭い解放→弱い /ər/(ナイツァー)。
・are + at + an:r-リンキング+フラップT /ɾ/(アラネン)。
・together + again:r-リンキングで一息(トゥゲザラゲン)。
・前半 approved, nights などの内容語に主要アクセント、後半は結論としてテンポを落として着地。
💡ポイント:舌の形と位置、口の形、声の出し方等
・/pr/(approved)は両唇破裂→歯茎接近を一連動作で。
・/ɾ/ は触れるだけ、止めない。
・ダッシュ後の we’re together again を温かくレガートで。
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