- Bohemian Rhapsodyでわかりにくいリエゾンの解説
- ① “I’ve got to go” → “Gotta go”
- ② “Gotta leave you all (behind) and face the truth”
- ③ “Put a gun against his head”
- ④ “We will not let you go” → “letcha go”
- ⑤ “Just gotta get right outta here”
- ⑥(おまけ)“So you think you can love me and leave me to die”
- 🟦 ネイティブが会話で自然に使う「音のつながり例」10選
- ① Sorry, I’ve gotta go.
- ② I gotta leave you all here and face the boss.
- ③ Could you put a cup on the table?
- ④ He pressed the folder against his chest.
- ⑤ We can’t let you go alone.(= letcha)
- ⑥ I just gotta get right outta here.
- ⑦ Do you think you can love me and leave me on read?
- ⑧ Can I let you in now?(= letchu in?)
- ⑨ Can you leave me to handle this?
- ⑩ Put a little note on his desk, please.
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Bohemian Rhapsodyでわかりにくいリエゾンの解説
① “I’ve got to go” → “Gotta go”
✅日本語訳
- 「みんな、行かなくちゃ」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ガラ ゴウ(= gotta go)
- 直読:アイヴ ゴッ(ト) トゥ ゴウ → 省略:ガラ ゴウ
🔍リンキングの詳細
- got to → gotta:/t/ + 弱い to が**/tə/に縮み、/ɡɒt tə/ → /ɡɒɾə/(米系の舌打ちのような軽いタップ音**)→ カタカナ「ガラ」。
該当歌詞:“Goodbye, everybody, I’ve got to go”(公式歌詞シートに準拠)。
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɡ/:後舌を奥で軽く上げて軟口蓋にタッチ。
- /ɾ/(タップ):舌先を上の歯茎(歯茎隆)に一瞬だけ当てる(日本語の「ラ」より短い)。
- /ə/:舌は力を抜いて中央。
💡ポイント:口の形
- go:やや丸めて前にすぼめる(円唇)。
💡ポイント:息の吐き方
- /ɡ/ は瞬間的に圧を解放、/ɾ/ はほぼ無気音で軽く。
💡ポイント:声の出し方
- フレーズ全体はレガートでつなげ、toを弱く。歌ではgottaをやや明るく切り上げてgoへ滑らかにつなぐ。
② “Gotta leave you all (behind) and face the truth”
✅日本語訳
- 「君たちを置いて真実に向き合わなきゃ」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ガラ リーヴ ユオー(ル) ン フェイス ザ トゥルース
🔍リンキングの詳細
- leave + you → /liːvju/:子音 + /juː/ で**/j/(イ音)が自然挿入**され「リーヴユ→リーヴュ」。
- you + all → /juɔːl/:半母音 /j/ と後続母音が滑って「ユオール→ユオー」。
- and → /ən/:歌では弱化して「ン」。
該当歌詞:“Gotta leave you all behind and face the truth”。
💡ポイント:舌の形と位置
- leave:上前歯の裏に下唇を軽く当てて /v/。
- you:/j/ の時は舌前部を硬口蓋に近づけるだけ(触れない)。
- and 弱化 /ən/:舌先は力を抜き中央〜軽い鼻音 n。
💡ポイント:口の形
- you / ju-:軽いスマイル形→all / ɔːl でやや丸める。
💡ポイント:息の吐き方
- /v/ は摩擦を作る程度に連続気流、/j/ は滑らせるだけで強く吐かない。
💡ポイント:声の出し方
- レガート最優先。and は弱声で子音だけ残すイメージ(「…ユオーン フェイス…」)。
③ “Put a gun against his head”
✅日本語訳
- 「男の頭に銃を当てて」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- プラ ガン アゲン(ス)ティズ ヘッド
🔍リンキングの詳細
- put a → /pʊt ə/ が**/pʊɾə/(米系タップ)または英唱法で/pʊtə/に縮約**。カタカナは**「プラ」**に近くなることも。
- against his → /əˈɡenst ɪz/:/t/ が無破裂(音にならず口だけ閉じる)→「アゲンスティズ」のように**/s t ɪ/** が一塊で滑る。
該当歌詞:“Put a gun against his head”。
💡ポイント:舌の形と位置
- put:/t/ は上歯茎にタッチして破裂は弱く。
- against:/g/ は奥、/n/ は歯茎、/st/ は前歯の裏付近で連続。
💡ポイント:口の形
- put / ʊ/:軽く丸める。
- against / ə-/:中立口(脱力)。
💡ポイント:息の吐き方
- /t/ は息を強く出さない(無破裂)。
- /st/ は連続摩擦でスッと流す。
💡ポイント:声の出し方
- 歌ではフレーズの意味が重いため子音を明瞭に、ただし次語につなげる(切らない)。
④ “We will not let you go” → “letcha go”
✅日本語訳
- 「行かせないぞ(離すな)!」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ウィ ウィル ノッ レッチャ ゴウ
🔍リンキングの詳細
- let + you:/t/ + /j/(ユ)が口蓋化して**/tʃ/**(レッチャ)に。let you → letcha。
該当歌詞:“We will not let you go”(オペラ部のコール)。
💡ポイント:舌の形と位置
- /tʃ/:舌先〜前部を硬口蓋近くまで持ち上げ一気に解放。
- not の /t/ は止めるだけでもOK(無声化)。
💡ポイント:口の形
- /tʃ/ でやや前にすぼめる→ goで丸める。
💡ポイント:息の吐き方
- /tʃ/ は短い強気流、goは滑らかに。
💡ポイント:声の出し方
- コール&レスポンスは強勢を「not」「let」「go」に置き、youは一体化(レッチャ)で素早く。
⑤ “Just gotta get right outta here”
✅日本語訳
- 「とにかくここから抜け出さなきゃ」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ジャス(ト) ガラ ゲッ(ト) ライ(ɾ)アウラ ヒア
🔍リンキングの詳細
- just gotta:/st/ の t が弱くなり、gotta /ɡɒɾə/ へ(ガラ)。
- get right:/t r/ で /t/ がタップ/無声化→「ゲッ(ラ)ライ…」に近い滑り。
- right outta:/t/ + 母音でタップ /ɾ/、out of → outta /ˈaʊɾə/。
該当歌詞:“Just gotta get out, just gotta get right outta here”。
💡ポイント:舌の形と位置
- タップ /ɾ/:舌先で歯茎を一瞬触る。
- here / hɪə(r):語尾 /r/ は歌唱では連結で軽く出しやすい(英式でも歌だと出ること多し)。
💡ポイント:口の形
- outta /aʊ/:オ→ウへ二重母音、口を前にすぼめつつ素早く閉じる。
- here:ヒで横に少し引き、語尾は軽く丸めてもOK。
💡ポイント:息の吐き方
- gotta /ɡɒɾə/:強く吐かず連続気流で。
- outta:aʊ の切り替わりで息をスッと前へ。
💡ポイント:声の出し方
- gonna / gotta ラインは軽快に。リズムを優先しつつ子音を置いてすぐ母音へ乗ると英語らしいグルーヴに。
⑥(おまけ)“So you think you can love me and leave me to die”
✅日本語訳
- 「僕を愛せると思って 置き去りにして死なせるつもりか」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ソウ ユ シンク ユ カン ラヴミ ン リーヴミ トゥ ダイ
🔍リンキングの詳細
- love me:/v/ + /m/ が密着して「ラヴミ」と一息。
- me and:and → /ən/ に弱化し「ミン」のように子音連結。
- leave me to:to → /tə/ でトゥがトに近く短縮。
該当歌詞:“So you think you can love me and leave me to die”。
💡ポイント:舌の形と位置
- /v/ は下唇と上前歯で摩擦、/m/ は口を閉じ鼻腔へ。
- /ən/ は舌を中央に置き軽い n。
💡ポイント:口の形
- love /ʌ/:やや縦開き、力を抜く。
- to /tə/:中立口で素早く。
💡ポイント:息の吐き方
- /v/ は連続摩擦、/m/ は息を鼻へ流す。
- /tə/ は最小限の息で瞬時に。
💡ポイント:声の出し方
- love me を一拍で滑らかに、and は影を落とす程度でリズム優先。
🟦 ネイティブが会話で自然に使う「音のつながり例」10選
「Bohemian Rhapsody」の歌詞から取り上げた単語・表現(リエゾンやリンキングで音が変化するもの)をベースに、実際の会話でネイティブが使う発音の変化を含んだ例文を10個ご紹介します。
① Sorry, I’ve gotta go.
✅日本語訳
- ごめん、行かなきゃ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ソーリ、アイヴ ガラ ゴウ
🔍リンキングの詳細
- got to → gotta:/t/ が**タップ音 /ɾ/**化して /ɡɒɾə/(ガラ)。
- I’ve は弱く短くなり アイヴ→アヴ に近づくことも。
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:舌先を**上前歯の後ろ(歯茎)**に一瞬だけ触れる。
- /ɡ/:後舌を軟口蓋へ。
💡ポイント:口の形
- go:ややすぼめて前方へ。
💡ポイント:息の吐き方
- /ɾ/ は息弱め、瞬間的。
💡ポイント:声の出し方
- gottaは弱め、goにレガートで滑る。
② I gotta leave you all here and face the boss.
✅日本語訳
- ここでみんなを置いて上司と向き合わなきゃ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイ ガラ リーヴ ユオー ヒア ン フェイス ザ ボス
🔍リンキングの詳細
- leave + you → /liːvju/:/v/ と /j/ が滑って「リーヴュ」。
- you + all → /juɔːl/:「ユオー」に縮む。
- and → /ən/:しばしば**「ン」**だけ。
💡ポイント:舌の形と位置
- /v/:下唇と上前歯で軽い摩擦。
- /j/:舌前部を硬口蓋に近づける(触れない)。
💡ポイント:口の形
- you → all:スマイル気味→円唇へ連続変化。
💡ポイント:息の吐き方
- /v/ は連続気流、/j/ は息を強く出しすぎない。
💡ポイント:声の出し方
- 内容は重めでもレガート優先。「…ユオーン フェイス…」の流れ。
③ Could you put a cup on the table?
✅日本語訳
- コップをテーブルに置いてくれる?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- クジャ プラ カポン ザ テイブル
🔍リンキングの詳細
- could you → /kʊdʒə/:「クジャ」。
- put a → /pʊɾə/(米) /pʊtə/(英):プラ/プタに近い。
💡ポイント:舌の形と位置
- /t/→/ɾ/:一瞬タップか弱い /t/。
- /dʒ/:舌前部を硬口蓋へ近づけ素早く解放。
💡ポイント:口の形
- /ʊ/:軽い円唇、口はすぼめすぎない。
💡ポイント:息の吐き方
- /dʒ/ で短く、/ɾ/ は息ほぼゼロ。
💡ポイント:声の出し方
- 依頼文なので柔らかく、語尾上げ気味。
④ He pressed the folder against his chest.
✅日本語訳
- 彼はフォルダーを胸に押し当てた。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ヒー プレストゥ フォウダ アゲンスティズ チェスト
🔍リンキングの詳細
- against his → /əˈɡenst ɪz/:/t/ が無破裂で /stɪ/ がひとかたまりに。
- on his / in his 同様に 「…ニズ」 になりやすい。
💡ポイント:舌の形と位置
- /st/:舌先を歯茎付近に置き連続摩擦。
- /z/:舌先を近づけ有声化。
💡ポイント:口の形
- 中立口→/st/ でやや横に引く。
💡ポイント:息の吐き方
- /st/ は細く長く、/z/ は声帯振動を保つ。
💡ポイント:声の出し方
- t は弾かずに止め、次の**/ɪz/**へ滑らかに。
⑤ We can’t let you go alone.(= letcha)
✅日本語訳
- 一人では行かせられないよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ウィ キャント レッチャ ゴウ アローン
🔍リンキングの詳細
- let + you → /lɛtʃə/:/t/ + /j/ が口蓋化して tʃ(レッチャ)。
💡ポイント:舌の形と位置
- /tʃ/:舌前部を硬口蓋近くまで上げ一気に解放。
- can’t の /t/ は止めるだけでも可。
💡ポイント:口の形
- /tʃ/ でややすぼめ、goで円唇強め。
💡ポイント:息の吐き方
- /tʃ/ は短く強めの気流。
💡ポイント:声の出し方
- letchaを軽く、goにアクセント。
⑥ I just gotta get right outta here.
✅日本語訳
- 今すぐここから出なきゃ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイ ジャス ガラ ゲッ ライ(ɾ)アウラ ヒア
🔍リンキングの詳細
- gotta:/ɡɒɾə/(ガラ)。
- get right:/t r/ で /t/ がタップ/弱化。
- right outta:/t/ + 母音で /ɾ/、out of → outta /ˈaʊɾə/。
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:舌先を一瞬タップ。
- /aʊ/:下顎を小さく開閉しつつ遷移。
💡ポイント:口の形
- outta:オ→ウの二重母音で前方すぼめ。
💡ポイント:息の吐き方
- 連続気流で止めずに流す。
💡ポイント:声の出し方
- リズム重視、just と hereで軽く拍を置く。
⑦ Do you think you can love me and leave me on read?
✅日本語訳
- 私を好きって言っておいて、既読スルーで放っておくの?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ドゥヤ シンク ユカン ラヴミ ン リーヴミ オン レッド
🔍リンキングの詳細
- love me:/v/ + /m/ が連結(「ラヴミ」)。
- me and → /mi ən/:and が /ən/ に弱化し 「ミン」。
- leave me も一息で「リーヴミ」。
💡ポイント:舌の形と位置
- /v/:下唇×上前歯、/m/:閉口+鼻腔。
- /ən/:舌中央で脱力し軽い n。
💡ポイント:口の形
- love /ʌ/:やや縦開きで力を抜く。
💡ポイント:息の吐き方
- /v/ は連続摩擦、/m/ は鼻へ。
💡ポイント:声の出し方
- and は影のように短く、意味語を強調。
⑧ Can I let you in now?(= letchu in?)
✅日本語訳
- 今中に入れてもいい?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- キャナイ レッチュ イン ナウ?
🔍リンキングの詳細
- let + you → /lɛtʃu/:レッチュ。
- you in:/ju wɪn/ に近く半母音 /w/ で滑る(ユウィン)。
💡ポイント:舌の形と位置
- /tʃ/:舌前部を硬口蓋へ、素早い解放。
💡ポイント:口の形
- in:イで横に軽く引く。
💡ポイント:息の吐き方
- /tʃ/ は短い破擦、in は息弱め。
💡ポイント:声の出し方
- 疑問文なので語尾上げ、全体はソフトに。
⑨ Can you leave me to handle this?
✅日本語訳
- これは私に任せてくれる?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- キャニュ リーヴミ トゥ ハンドル ディス
🔍リンキングの詳細
- leave me:/v/ + /m/ が密着して「リーヴミ」。
- me to → /mi tə/:to は弱化して トゥ→ト 近く。
💡ポイント:舌の形と位置
- /v/ と /m/ の移行で舌は大きく動かさない。
- /t/:軽い歯茎タッチ。
💡ポイント:口の形
- to /tə/:中立口で短く。
💡ポイント:息の吐き方
- /v/ は連続摩擦、/tə/ は最小限の息。
💡ポイント:声の出し方
- leave をやや強く、me to は弱く短く。
⑩ Put a little note on his desk, please.
✅日本語訳
- 彼の机に小さなメモを置いといて。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- プラ リロ ノウト オニズ デスク プリーズ
🔍リンキングの詳細
- put a → /pʊɾə/(米):プラに近い。
- little → /lɪɾl/:米語でタップ /ɾ/(リロ)。
- on his → /ɒn ɪz/:「オニズ」。
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:一瞬タップ、/n/ は歯茎で軽く。
- /z/:舌先を近づけ有声摩擦。
💡ポイント:口の形
- note /oʊ/:円唇しつつ二重母音を明確に。
💡ポイント:息の吐き方
- /ɾ/ は息弱め、/z/ は息+声帯振動。
💡ポイント:声の出し方
- please を柔らかく添えて丁寧さを出す。
10文すべて、Bohemian Rhapsodyで出てきたリンク/弱化(gotta, leave you all, put a, against his, let you→letcha, outta, love me and leave me, leave me to など)を日常会話に落とし込んだものです。
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