- 「Imagine」のリンキング/リエゾン”や“省略(リダクション)”が分る
- 1) It’s easy if you try
- 2) No hell below us
- 3) Imagine all the people
- 4) You may say I’m a dreamer
- 5) But I’m not the only one
- 「Imagine」に使われた単語を使った日常英会話10例
- 1) It’s easy if you try it now.
- 2) There’s no space below us on the form.
- 3) Imagine all the people in line.
- 4) You may say I’m a beginner, but I’ll improve.
- 5) But I’m not the only one here.
- 6) It’s easy if you use this app.
- 7) Imagine all the time we’d save.
- 8) You may say I’m a little crazy.
- 9) Look below us at the schedule.
- 10) I’m not the only one who noticed.
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「Imagine」のリンキング/リエゾン”や“省略(リダクション)”が分る
ジョン・レノン「Imagine」から、歌で起こる“つながり(リンキング/リエゾン)”や“省略(リダクション)”が分かりやすいフレーズを5つ選んで紹介します。
1) It’s easy if you try
✅日本語訳
- やってみれば簡単だよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イッツィージィフュートライ
🔍リンキングの詳細
- It’s + easy:/ɪts + ˈiːzi/ → /ɪtˈsiːzi/ にまとまり、“ツィー”っぽく聞こえる(ts+i の連結)。
- easy + if:/ˈiːzi ɪf/ → /ˈiːzijɪf/ に近く、y音 /j/ が自然に挿入(イージィイフ)。
- if + you:/ɪf juː/ → [ɪfjuː](fj 連結で「フュ」)。
- 歌では機能語 if/you が弱く短くなり、全体が一息で繋がる。 (btboces.org)
💡ポイント:舌の形と位置
- ts:舌先を上の歯茎(アルベオラー)で素早くはじく。
- /iː/:前舌を高く、上下歯の間は狭く。
- /j/:前舌をさらに高くし、素早く次の母音へ滑らせる。
💡ポイント:口の形
- It’s はやや横に引き、easy でさらに横広がり。
- /f/ は下唇を上歯に軽く当てる(過度に噛まない)。
💡ポイント:息の吐き方
- ts → i に向けて細い息を連続で。
- /f/ は無声で鋭く、/juː/ では息を保って滑らかに。
💡ポイント:声の出し方
- 内容語 easy/try をやや強め、it’s/if/you は弱く短くレガートで。
2) No hell below us
✅日本語訳
- 僕らの下に地獄なんてない。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ノウ ヘル ビロウワス
🔍リンキングの詳細
- hell + below:/hɛl + bɪˈloʊ/ → /hɛl bɪˈloʊ/(lb で切らずに滑らせる)。
- below + us:/bɪˈloʊ ʌs/ → [bɪˈloʊwʌs] と /w/ が挿入されやすい(丸い /oʊ/ から中央母音 /ʌ/ へ移る時の半母音w)。=「ビロウワス」。
- us はしばしば弱化し [əs] に近づく。 (btboces.org)
💡ポイント:舌の形と位置
- /l/ は歯茎で舌先タッチ(英語の暗いLになりすぎないよう注意)。
- /oʊ/ は舌後部をやや引き気味、/ʌ/ で中央へ戻す。
💡ポイント:口の形
- /oʊ/ は丸め→すぼめ、次の /ʌ/ で力を抜いてやや縦開き。
- w 挿入は唇をほんのり丸めて通過。
💡ポイント:息の吐き方
- loʊ- から -us へ息を切らず、なめらかに一息で。
💡ポイント:声の出し方
- 文頭の No と内容語 below をやや強く、us は軽く通す。
3) Imagine all the people
✅日本語訳
- すべての人々を思い描いてごらん。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イマジン オーザ ピーポー
🔍リンキングの詳細
- Imagine + all:/ɪˈmædʒɪn ɔːl/ → [ɪˈmædʒɪnɔːl](n + ɔː を切らず「ンオー」)。
- all + the:/ɔːl ðə/ → [ɔːlðə]。L から /ð/ へ舌先をそのまま歯の裏へ滑らせる。
- the + people:子音始まりなので the は弱形 /ðə/(「ザ」)→ [ðəpiːpəl]。
💡ポイント:舌の形と位置
- L→ð は舌先を歯茎から上前歯の裏へスライド(持ち替えない)。
- /p/ は両唇をしっかり閉じて一気に放す。
💡ポイント:口の形
- all はやや丸め、the で中立、people で軽い横開きから唇閉鎖→解放。
💡ポイント:息の吐き方
- L→ð の間で息を止めない。無声音化させず有声連結を保つ。
💡ポイント:声の出し方
- Imagine / people をやや強く、all the は弱く短く(英語のリズム:内容語>機能語)。
4) You may say I’m a dreamer
✅日本語訳
- 君は「僕を夢想家だ」と言うかもしれない。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ユー メイ セイヤマ ドリーマー
🔍リンキングの詳細
- say + I’m:/seɪ aɪm/ → [seɪj aɪm](y音 /j/ 挿入で「セイヤイム」)。
- I’m + a:/aɪm ə/ → [aɪmə](弱形 /ə/ で「アイマ」に圧縮)。
- dreamer:/ˈdriːmər/ の /dr/ は「ヂ/ジ+r」に近く聞こえやすい(破擦+接近音)。 (btboces.org)
💡ポイント:舌の形と位置
- /j/ は前舌高めで素早く滑らせる。
- /r/ は舌先を歯茎に付けず、舌全体をやや後ろ・丸め(バンチド or 軽いレトロフレックス)。
💡ポイント:口の形
- say は横に、I’m a は力を抜いて中立、dreamer でややすぼめ。
💡ポイント:息の吐き方
- say→I’m を一息で。m の鼻腔共鳴に息を預けて次へ。
💡ポイント:声の出し方
- 主要語 say / dreamer に重心。I’m a は弱く短く“影になる”声で。
5) But I’m not the only one
✅日本語訳
- でも、唯一の人間は僕だけじゃない。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- バライム ノッ(ト) ディオンリー ワン
🔍リンキングの詳細
- But + I’m:/bʌt aɪm/ → 会話では [bʌɾ aɪm](t がフラップで「バライム」)。
- 歌では t を保つ場合も。
- not + the:/nɒt ðə/ → t が歯に当たり気味(歯茎→歯で弱破裂 or 無破裂)
- 「ノッ(ト)ザ」。
- the + only:次語が母音なので the は強形 /ði/(「ディ」)。
- /ði oʊnli/ → 軽く /j/ が出て [ðijoʊnli](「ディヨンリー」)。
💡ポイント:舌の形と位置
- フラップ /ɾ/:舌先で歯茎を一瞬タップ。
- /ð/:上前歯に舌先を軽く当て、息を摩擦させる。
- /oʊ/:舌後部を少し引き、唇はやや丸める。
💡ポイント:口の形
- But I’m は中立→軽く横、only で丸め。
- the の /ði/ は口を少し横に(/i/ の位置)して明瞭に。
💡ポイント:息の吐き方
- バッ→アイム は息を切らずにタップ通過。
- ð では息を細く持続、only に向けてスムーズに。
💡ポイント:声の出し方
- コア語 only / one にアクセント。not / the は弱く短く、全体はレガートでつなぐ。
「Imagine」に使われた単語を使った日常英会話10例
「Imagine」で解説した連結(リンキング/リエゾン)・弱化(リダクション)と同じタイプの現象が、日常会話でもどう起こるかを10例で示します。
(※「It’s easy / if you / say I’m / all the / the only / below us」など、前回の語・連結を必ず含めています)
1) It’s easy if you try it now.
✅日本語訳
- 今やってみれば簡単だよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イッツィージィフュートライ(ヤ)ッ ナウ
🔍リンキングの詳細
- It’s + easy → /ɪts + iː/ が /ɪtˈsiː/(ts+i で「ツィ」)
- easy + if → y 挿入(イージィイフ)
- if + you → /fjuː/(fj 連結で「フュー」)
- try + it → /traɪ ɪt/ で y 挿入(トライヤッ)
💡ポイント:舌の形と位置
- ts:舌先を歯茎で弾く→すぐ前舌高位の /iː/
- /j/:前舌を高く保ち素早く滑らせる
- /f/:下唇と上歯
💡ポイント:口の形
- It’s → easy:軽い横開きへ
- /fjuː/:唇はややすぼめ→自然に前へ
💡ポイント:息の吐き方
- 子音から母音へ途切れず細く連続
- /f/ は無声で鋭く、/juː/ で息を保つ
💡ポイント:声の出し方
- 内容語 easy / try / now を強め、it’s / if / you は短く弱くレガート
2) There’s no space below us on the form.
✅日本語訳
- この用紙では僕らの行の下に空きはないよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ゼアズ ノウ スペイス ビロウワス オン ザ フォーム
🔍リンキングの詳細
- below + us:後舌・丸唇の /oʊ/ → /ʌ/ で w 挿入(ビロウワス)
- us + on:/s/ と母音が連結(「サゾン」にならないよう /s/ を保つ)
- on + the:/nð/ の有声連結
💡ポイント:舌の形と位置
- /oʊ/ は舌後部を軽く引く→ /ʌ/ で中央へ
- /ð/ は舌先を上前歯の裏付近
💡ポイント:口の形
- /oʊ/ で丸め→ /ʌ/ で脱力
- /ð/ では軽い開き
💡ポイント:息の吐き方
- loʊ→wʌ をひと息で
- /ð/ で有声の息を持続
💡ポイント:声の出し方
- no / below / form を強調、us / on / the は弱化
3) Imagine all the people in line.
✅日本語訳
- 列に並んでいるみんなを想像してごらん。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イマジン オーザ ピーポー イン ライン
🔍リンキングの詳細
- Imagine + all:n + ɔː を切らず(ンオー)
- all + the:L から ð へ舌先スライド(オーザ)
- the + people:子音始まりで弱形 /ðə/(「ザ」)
💡ポイント:舌の形と位置
- L→ð:歯茎(L)→上歯の裏(ð)へ滑らせる
- /p/:両唇閉鎖→一気に開放
💡ポイント:口の形
- all でやや丸め、the で中立、people で横開き→唇閉じ→解放
💡ポイント:息の吐き方
- L→ð で息を止めず有声連結
- /p/ は瞬間的に圧を解放
💡ポイント:声の出し方
- 内容語 Imagine / people / line に重心、all the は短く軽く
4) You may say I’m a beginner, but I’ll improve.
✅日本語訳
- 君は「初心者だね」と言うかもしれないけど、上達するよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ユーメイ セイヤマ ビギナー,バライル インプルーヴ
🔍リンキングの詳細
- say + I’m:y 挿入(セイヤイム)
- I’m + a:弱化で アイマ**
- but + I’ll:t のフラップ /ɾ/(バライル)
💡ポイント:舌の形と位置
- /j/:前舌高位で素早い移行
- /ɾ/:歯茎を一瞬タップ
- /l/:舌先は軽く歯茎
💡ポイント:口の形
- say 横開き → I’m a 中立
- I’ll は軽い横→丸めへ
💡ポイント:息の吐き方
- say→I’m を一息で
- フラップは息を止めず通す
💡ポイント:声の出し方
- beginner / improve を強調、you may / I’m a / but は弱く短く
5) But I’m not the only one here.
✅日本語訳
- でも、ここにいるのは僕だけじゃない。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- バライム ノッ(ト) ディ オンリー ワン ヒア
🔍リンキングの詳細
- But + I’m:t→フラップ /ɾ/(バライム)
- not + the:t は弱破裂 or 無破裂、n から ð へ
- the + only:母音前で /ði/(「ディ」)
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:舌先で瞬間タップ
- /ð/:舌先を上前歯へ軽く接触
- /oʊ/(only):舌後部やや後退
💡ポイント:口の形
- /ði/:軽い横開き(/i/)
- only:丸め→すぼめ
💡ポイント:息の吐き方
- but→I’m を途切れず
- ð は有声摩擦を保つ
💡ポイント:声の出し方
- only / one を強く、機能語は弱化
6) It’s easy if you use this app.
✅日本語訳
- このアプリを使えば簡単だよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イッツィージィフューユーズ ディス アップ
🔍リンキングの詳細
- It’s + easy:ts+i で「ツィー」
- if + you:/fjuː/(フュー)
- you + use:/juː + juː/ で /j/ 維持、切らずに一息
- this + app:/s + æ/ の連結(ディスァプ)
💡ポイント:舌の形と位置
- /j/:前舌高位をキープ
- /f/:下唇と上歯
- /æ/:前舌を低く前へ
💡ポイント:口の形
- /juː/:ややすぼめ→前へ
- app:縦にしっかり開ける
💡ポイント:息の吐き方
- fju は連続した細い息
- 語末子音を詰まらせない
💡ポイント:声の出し方
- easy / use / app を強く、機能語は弱く
7) Imagine all the time we’d save.
✅日本語訳
- 想像してみて、どれだけ時間が節約できるか。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- イマジン オーザ タイム ウィッ(ド) セイヴ
🔍リンキングの詳細
- Imagine + all / all + the:前項同様 n→ɔː / L→ð の連結
- time + we’d:/m w/ を切らず、「タイムウィッ(ド)」
- we’d + save:/d s/ は d 弱化でスムーズに
💡ポイント:舌の形と位置
- L→ð:舌先スライド
- /w/:唇丸め+舌後部やや後退
💡ポイント:口の形
- all the:丸め→中立
- we’d save:すぼめ→横開き
💡ポイント:息の吐き方
- 句全体を一息のレガートで
- /d/ は弱く開放または無声寄り
💡ポイント:声の出し方
- time / save を立てる、all the / we’d は影に
8) You may say I’m a little crazy.
✅日本語訳
- 君は「ちょっとクレイジーだね」って言うかもね。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ユーメイ セイヤマ リロ クレイジー
🔍リンキングの詳細
- say + I’m:y 挿入(セイヤム)
- I’m + a:弱化(アイマ)
- a + little:/ə ˈlɪɾl/ → フラップで「リロ」
💡ポイント:舌の形と位置
- /ɾ/:舌先で軽くタップ
- /l/:歯茎タッチ、語末は薄めのダーク L
💡ポイント:口の形
- little:縦開きは小さめ、素早い動き
- crazy:/eɪ/ でやや横へ
💡ポイント:息の吐き方
- I’m a と little の間で息を止めない
- フラップは息を通す感覚
💡ポイント:声の出し方
- little / crazy を目立たせ、機能語は軽く
9) Look below us at the schedule.
✅日本語訳
- 僕らの下を見て、スケジュールを確認して。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ルック ビロウワス アッ ザ スケジュール
🔍リンキングの詳細
- below + us:w 挿入(ビロウワス)
- us + at:/s + æ/ を切らず **「サッ」**に近い連結
- at + the:/tð/ の歯タッチで弱破裂
💡ポイント:舌の形と位置
- /w/:舌後部やや後退
- /ð/:舌先を上前歯へ
💡ポイント:口の形
- below 丸め→us/at で縦開き
- the は軽い横
💡ポイント:息の吐き方
- loʊ→wʌ 一息
- tð は息を漏らす程度に弱く
💡ポイント:声の出し方
- look / schedule を強め、前置詞句は弱く速く
10) I’m not the only one who noticed.
✅日本語訳
- 気づいたのは僕だけじゃないよ。
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイム ノッ(ト) ディ オンリー ワン フー ノウティスト
🔍リンキングの詳細
- not + the:t 弱化/無破裂で n→ð
- the + only:母音前で強形 /ði/(ディ)
- one + who:w→h を切らず(「ワヌー」に近く滑ることも)
💡ポイント:舌の形と位置
- /ð/:舌先を上前歯へ軽く
- /w/:舌後部やや後退、唇丸め
- /h/:舌は中立、声帯は開く
💡ポイント:口の形
- /ði/:軽く横開き
- only / one:やや丸め→中立
💡ポイント:息の吐き方
- n→ð は息を止めずに連結
- who の /h/ で息を先行させる
💡ポイント:声の出し方
- only / noticed を強め、not / the / who は弱化して流す
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