- All I Want for Christmas Is Youネイティブ発音のコツ
- ✅ 分析対象のフレーズについて
 - 🎵 1. “All I want for Christmas is you”
 - 🎵 2. “I just want you for my own”
 - 🎵 3. “There is just one thing I need”
 - 🎵 4. “I don’t care about the presents”
 - 🎵 5. “Underneath the Christmas tree”
 - 📝 まとめ
 - ネイティブが会話の中で自然に使う10の例文
 - 🎧 1. I just want you to know that.
 - 🎧 2. Don’t care about it too much.
 - 🎧 3. There’s only one thing I want.
 - 🎧 4. I don’t want anything else.
 - 🎧 5. She wants you to be there.
 - 🎧 6. All I want for you is happiness.
 - 🎧 7. I care about what you think.
 - 🎧 8. Do you want to come over?
 - 🎧 9. Underneath the tree, there’s a surprise.
 - 🎧 10. I just want to be with you.
 
 - 📝 まとめ
 
All I Want for Christmas Is Youネイティブ発音のコツ
今回は、マライア・キャリーの代表曲 “All I Want for Christmas Is You” の歌詞の中から、英語ネイティブが歌う際に発音が変化する箇所(リエゾン・省略・連結など)を5つ選び、それぞれに以下の情報を詳細に解説いたします。
✅ 分析対象のフレーズについて
まず、歌詞全体をサーチし、よく歌われる発音変化が現れる部分から選出しています。以下に紹介する5つの箇所は、いずれもネイティブが歌や会話でよく行う発音の特徴を含んでおり、日本人学習者が聞き取りづらい原因にもなっています。

音声については©音読さんを使用しています
🎵 1. “All I want for Christmas is you”
- 該当箇所の変化:
want for→「ウォンフォ」ではなく、「ワンファ」 - 日本語訳:私がクリスマスに欲しいのはあなただけ
 - カタカナ発音:オーラィワンファークリスマスィズユー
 - 発音の変化の仕組み:
wantの最後の /t/ と、forの最初の /f/ がつながり、tが弱くなり [wɑːn fɚ] のような音になる。tの音が摩擦音(/f/)の直前にあるため、“t”が脱落またはフラッピングされる。
 - 舌と口の使い方:
wantの最後の t は舌先を上前歯の裏側(歯茎)に近づけた瞬間にすぐ離すか、もしくは発音しない。forの /f/ は下唇を上の前歯に軽く当てて息を吹き出す。Christmasは/kɹɪs·məs/のように、/t/ が省略されやすく「クリスマス」ではなく「クリスマス」となる。
 
🎵 2. “I just want you for my own”
- 該当箇所の変化:
just want you→「ジャストウォントユー」ではなく、「ジャスウォンチュー」 - 日本語訳:私はただ、あなただけが欲しいの
 - カタカナ発音:アイジャスウォンチューフォーマイオウン
 - 発音の変化の仕組み:
justの t はwantに連結することで軽くなり、just wantが「ジャスウォン」に。want youはリエゾンによって t と you がつながり、“t + y” → チ音(/tʃ/) に変化する。- これにより「ウォントユー」ではなく「ウォンチュー」に近くなる。
 
 - 舌と口の使い方:
justの t を言うか言わないか微妙なところ(ほぼ無音)。want youの「チュー」部分は、舌先を上前歯の裏につけてから「チ」と発音。- 「チュ」ではなく、軽く「チュー」と口をすぼめて柔らかく息を吐く。
 
 
🎵 3. “There is just one thing I need”
- 該当箇所の変化:
There is→「ゼアーイズ」ではなく、「ゼァリズ」 - 日本語訳:私に必要なものは、たったひとつだけ
 - カタカナ発音:ゼァリズジャスワンシンアイニード
 - 発音の変化の仕組み:
there isはよく縮約されて “there’s”(ゼァズ)と発音される。- 歌ではリズムの都合で「ゼァリズ」とやや明瞭に発音されることもあるが、連結と縮約の複合で聞こえにくくなる。
 
 - 舌と口の使い方:
thereの /ð/ は舌先を上の前歯に軽く当てて摩擦させる。isの /ɪz/ は口を少し横に開けてリラックスした状態で「ィズ」と発音。- スムーズに繋げるためには、舌をあまり動かさず一息で「ゼァリズ」。
 
 
🎵 4. “I don’t care about the presents”
- 該当箇所の変化:
don’t care about→「ドント ケア アバウト」ではなく、「ドンケァラバウッ」 - 日本語訳:プレゼントなんて気にしない
 - カタカナ発音:アイドンケァラバウッダプレズンツ
 - 発音の変化の仕組み:
don’tの t が省略されやすく、「ドン」となる。care aboutの r と a が繋がり「ケァラバウッ」と連結する。about theの th が曖昧に発音され、「アバウッダ」または「アバウッザ」に聞こえることも。
 - 舌と口の使い方:
don’tの t は舌先を使わずに省略。careの r からaboutの a への滑らかな連結には舌を少し後ろに引く。theの th は舌先を歯の間に軽く入れて「ザ」または「ダ」のように発音。
 
🎵 5. “Underneath the Christmas tree”
- 該当箇所の変化:
underneath the→「アンダーニース ザ」ではなく、「アンダニースダ」 - 日本語訳:クリスマスツリーの下で
 - カタカナ発音:アンダニースダクリスマスツリー
 - 発音の変化の仕組み:
underneathの th とtheの th が続くため、一つの th 音にまとめられるか、**”the” が弱くなって「ダ」**になる。the Christmas treeのtheは /ðə/ ではなく /də/ に近くなり、曖昧な音に。
 - 舌と口の使い方:
underneathの th は舌先を前歯に当てる。- その後すぐに 
theを続けるときに、同じ舌の位置を維持して無声音または有声音で続ける。 theが「ダ」のように聞こえるのは、舌先を上前歯の裏につけて「d」音として発音しているため。
 
📝 まとめ
| 歌詞のフレーズ | 本来の発音 | 変化後の発音 | カタカナ表記 | 
|---|---|---|---|
| All I want for Christmas is you | wɑnt fɔːr | wɑn fɚ | ワンファー | 
| I just want you for my own | want you | wɑnʧu | ウォンチュー | 
| There is just one thing I need | there is | ðɛɹɪz → ðɛɹz | ゼァズ | 
| I don’t care about the presents | don’t care | doʊn keəɹ → don keə | ドンケァ | 
| Underneath the Christmas tree | underneath the | ʌndəniːθ ðə → ʌndəniːθ də | アンダニースダ | 
ネイティブが会話の中で自然に使う10の例文
ここでは、**「All I Want for Christmas Is You」で登場した音のつながり(リエゾン・リンキング)**に関連する単語を使い、ネイティブが会話の中で自然に使う10の例文を紹介します。
各例文には、以下の情報を詳細に解説します:
- 日本語訳
 - カタカナでの近い発音表記
 - リエゾン・リンキングが起きる箇所と理由
 - 発音時の舌の形・位置
 - 口の形と息の吐き方
 
🎧 1. I just want you to know that.
- 日本語訳:ただ、それを君に知っていてほしいんだ。
 - カタカナ発音:アイジャスウォンチューナウザッ
 - 音の変化ポイント:
just want→ ジャスウォン:tが弱まり「ジャス」となる。want you→ ウォンチュー:t + y = ch音に。to know→ トゥナウ:短く滑らかに。
 - 舌と口の使い方:
justの「t」はほぼ発音せず、舌先は上の歯茎に軽く触れて止める。want youの「チュー」では、舌先を歯茎に当てた後、息を押し出しながら離す。knowの「ナウ」は、舌を下げて口をすぼめるように。
 
🎧 2. Don’t care about it too much.
- 日本語訳:そんなに気にしすぎないで。
 - カタカナ発音:ドンケァラバウリットゥーマッチ
 - 音の変化ポイント:
don't→ ドン(tが脱落)care about→ ケァラバウ:rとaが連結about it→ アバウリッ:t + itでリエゾン
 - 舌と口の使い方:
careの “r” を巻きながら、次の母音「a」に滑らかにつなぐ。about itの「リッ」では、舌先を軽く歯茎に当てる。
 
🎧 3. There’s only one thing I want.
- 日本語訳:私が欲しいのはただ一つだけ。
 - カタカナ発音:ゼァゾウンリーワンシンアイウォン
 - 音の変化ポイント:
There is→ ゼァズis only→ ゾウンリィthing I→ シンガイ:ng + Iで鼻音の後にアイが続く
 - 舌と口の使い方:
onlyの「ゾウンリィ」では、唇を突き出し気味で母音を響かせる。thingの語尾ngは舌の後ろを上あごに当てる。
 
🎧 4. I don’t want anything else.
- 日本語訳:もう他には何も欲しくない。
 - カタカナ発音:アイドンワンネニシンゲルス
 - 音の変化ポイント:
don’t want→ ドンワン:tが脱落want anything→ ワネニシンthing else→ シンゲルス:g + e→ 軟口蓋音+母音で滑らかに
 - 舌と口の使い方:
wantの「ワン」では、舌は中間位置。thing elseでは、舌の後ろを軽く上げて「ン」とした後、「エ」にすぐ移行。
 
🎧 5. She wants you to be there.
- 日本語訳:彼女は君にそこにいてほしいんだよ。
 - カタカナ発音:シウォンチューダビゼァ
 - 音の変化ポイント:
wants you→ ウォンチューto be→ トゥビー(短く)be there→ ビゼァ:be + thがつながる
 - 舌と口の使い方:
youの部分は、「チュー」と舌先を歯茎に強く当てる。thereの「th」は、舌先を歯の間に置いて軽く振動。
 
🎧 6. All I want for you is happiness.
- 日本語訳:私が君に望むのは幸せだけ。
 - カタカナ発音:オーラィワンファーユーイズハピネス
 - 音の変化ポイント:
want for→ ワンファー:t + fの連結for you→ ファーユー
 - 舌と口の使い方:
wantのtは省略し、唇を軽く開けて「ワン」。forのfは下唇を上の歯に当てて息をこすり出す。
 
🎧 7. I care about what you think.
- 日本語訳:君がどう思っているかを気にしているんだ。
 - カタカナ発音:アイケァラバウワチュスィンク
 - 音の変化ポイント:
care about→ ケァラバウwhat you→ ワチュー(t + y = チ)
 - 舌と口の使い方:
what youの「チュー」では舌先を歯茎に軽く当てる。thinkの “th” では舌先を歯の間に入れ、摩擦を作る。
 
🎧 8. Do you want to come over?
- 日本語訳:来たい?
 - カタカナ発音:ドュワナカモーヴァー?
 - 音の変化ポイント:
do you→ ドュwant to→ ワナcome over→ カモーヴァー
 - 舌と口の使い方:
do youの「ドュ」は舌をあまり使わず滑らかに。overのvは下唇を上の歯に軽く当てて息を震わせる。
 
🎧 9. Underneath the tree, there’s a surprise.
- 日本語訳:ツリーの下にはサプライズがあるよ。
 - カタカナ発音:アンダニースダツリー、ゼァザサプライズ
 - 音の変化ポイント:
underneath the→ アンダニースダthere's a→ ゼァザ
 - 舌と口の使い方:
theの “th” は舌先を軽く前歯に当てて、「ダ」のように曖昧に。there’sのthも同様に軽く触れて有声音に。
 
🎧 10. I just want to be with you.
- 日本語訳:君と一緒にいたいだけなんだ。
 - カタカナ発音:アイジャスワナビウィズユー
 - 音の変化ポイント:
just want→ ジャスワンwant to→ ワナbe with you→ ビウィズユー
 - 舌と口の使い方:
withのthでは舌先を軽く上前歯に当て、柔らかく息を吐く。youの /ju/ は口を丸くして「ユー」と伸ばす。
 
📝 まとめ
リエゾンやリンキングは、歌だけでなく日常会話でも自然に起こります。これらの感覚を身につけるには:
- 口の形や舌の動きに意識を向けること
 - カタカナを参考にリズムを掴むこと
 - 何度も音読して音の「つながり」を体で覚えること
 
が大切です。

  
  
  
  

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