My Heart Will Go Onの歌い方
以下に、先ほどご紹介した『My Heart Will Go On』の中で、日本人が聞き取りにくい「リエゾン(音のつながり)」や「リンキング(単語間の連結)」の例5つについて、日本語訳と、実際の発音に近いカタカナ表記も合わせて詳しく解説します。
🎵1. “My heart will go on and on”
(私の心はずっと続いていく)
✅ 発音のポイント:
- 「go on」→ ゴーオンではなく、ゴワン
- 「and」→ アンドではなく、ン や n の音で省略されることが多い
▶ カタカナ発音:
マイ ハーウィル ゴワナノン
💡 解説:
- 「go on」が滑らかにつながり「ゴワン」に
- 「and」ははっきり発音されず、「n」だけになることも
- 「go on and on」は「ゴーオンアンドオン」ではなく、「ゴワナノン」に近い
🎵2. “Every night in my dreams”
(毎晩、夢の中で)
✅ 発音のポイント:
- 「in my」→ インマイではなく、鼻音でつながってイナイに近い
- 「dreams」→ 「ドリームズ」ではなく、やや柔らかくドゥリームズ
▶ カタカナ発音:
エヴリ ナイ イナイ ドゥリームズ
💡 解説:
- 「in」の「n」と「my」の「m」がつながって聞き取りにくい
- ネイティブは舌をしっかり動かさず自然に「イナイ」と言う感じ
🎵3. “That is how I know you go on”
(それが私があなたが生き続けていると知っている方法)
✅ 発音のポイント:
- 「how I」→ ハウアイではなく、つながってハワイに近く聞こえる
- 「know you」→ ノウ ユーがつながってノウユ
▶ カタカナ発音:
ザリズ ハワイ ノウユ ゴワン
💡 解説:
- 「how I」がスムーズにつながり、「ハワイ」と一語のように聞こえる
- 「you go on」も「ユー ゴー オン」ではなく「ユ ゴワン」
🎵4. “Far across the distance”
(遠くの距離を越えて)
✅ 発音のポイント:
- 「across the」→ 「アクロス ザ」ではなく、アクロッザ
- 「the」の「th」は「ス」と「ザ」の中間音:舌を軽く歯に当てて出す音
▶ カタカナ発音:
ファー アクロッザ ディスタンス
💡 解説:
- 「ス」と「th」が連結し、「スザ」や「スダ」に聞こえる
- 「distance」も最後の「ce」が弱く「スゥ」に近い
🎵5. “You are safe in my heart”
(あなたは私の心の中で安全)
✅ 発音のポイント:
- 「safe in」→ セイフ インではなく、セイフィン
- 「in my」→ インマイがつながってイナイ
▶ カタカナ発音:
ユーア セイフィンナイ ハート
💡 解説:
- 「f」と「i」が連結して「フィン」に
- 「in my」が「イナイ」に聞こえるため、意味が取れにくいことが多い
📝まとめ表(一覧)
英語フレーズ | 意味 | 発音(カタカナ) | 注釈 |
---|---|---|---|
My heart will go on and on | 私の心はずっと続いていく | マイ ハーウィル ゴワナノン | go on, and on のつながりに注意 |
Every night in my dreams | 毎晩夢の中で | エヴリ ナイ イナイ ドゥリームズ | in my の鼻音リンキング |
That is how I know you go on | あなたが生き続けていると知っている | ザリズ ハワイ ノウユ ゴワン | how I のつながりがポイント |
Far across the distance | 遠くの距離を越えて | ファー アクロッザ ディスタンス | across the の「スザ」に注意 |
You are safe in my heart | あなたは私の心の中で安全 | ユーア セイフィンナイ ハート | safe in, in my のリンキング |
英語の歌は「書かれているとおりに読まない」のが当たり前なので、こういった音のつながり(リエゾン・リンキング)を理解するだけで、リスニング力が劇的に向上します。
ここでは、先ほどご紹介した「My Heart Will Go On」の中で取り上げた単語やフレーズ(例:go on, in my, how I, across the, safe in)などを含む、日常会話で使われる自然な英語の例文を10個ご紹介します。
それぞれに対して以下を付けて解説します:
- ✅ 日本語訳
- ▶ 発音に近いカタカナ
- 🗣️ 発音のポイント(口の動き・舌の使い方など)
📝例文①
“Let’s go on an adventure.”
(冒険に出かけよう)
- ▶ カタカナ:レッツ ゴワナナッヴェンチャー
- ✅ 日本語訳:冒険に出かけよう
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「go on」→「ゴーオン」ではなく、ゴワン
- 「go」の最後の母音と「on」の母音がつながって「ゴワン」
- 「on an」→ ワナン のように繋がる(nが続くためナチュラルに1つに)
- 舌を軽く上あごに当てて「ナナッ」と連続で出すと自然
- 「go on」→「ゴーオン」ではなく、ゴワン
📝例文②
“He’s safe in my care.”
(彼は私の保護下で安全です)
- ▶ カタカナ:ヒズ セイフィンナイ ケア
- ✅ 日本語訳:彼は私の保護下で安全です
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「safe in」→ セイフィン
- 「f」と「i」が連結し「f+i=フィ」のように変化
- 「in my」→ イナイ
- 鼻音「n」と唇を閉じる「m」が滑らかにつながる
- 「セイフ イン マイ」では不自然。唇と鼻を緩やかに使って滑らかに。
- 「safe in」→ セイフィン
📝例文③
“It’s in my bag.”
(それは私のかばんの中にあります)
- ▶ カタカナ:イッツ イナイ バグ
- ✅ 日本語訳:それは私のかばんの中にあります
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「in my」→ イナイ
- 「n」から「m」に移るとき鼻を鳴らすように意識すると滑らかに
- 舌先は「in」で上の歯茎につけた後、唇を閉じて「m」に移行
- 「in my」→ イナイ
📝例文④
“How I got here is a long story.”
(どうやってここに来たかは長い話なんだ)
- ▶ カタカナ:ハワイ ガッヒア イズァ ロング ストーリー
- ✅ 日本語訳:どうやってここに来たかは長い話なんだ
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「how I」→ ハワイ
- 「w」の音で滑らかにつなげる。口を丸めて「ハウ」→ 舌を引いて「アイ」
- 「got here」→ ガッヒア
- 「t」の音はアメリカ英語では「軽く弾く音」になる(フラップ音)
- 「how I」→ ハワイ
📝例文⑤
“We went across the street.”
(私たちは通りを渡った)
- ▶ カタカナ:ウィ ウェント アクロッザ ストゥリート
- ✅ 日本語訳:私たちは通りを渡った
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「across the」→ アクロッザ
- 「s」と「th」がつながることで「スザ」や「スダ」のように聞こえる
- 「th」の発音:舌先を軽く歯に挟み、息を「スー」と出す
- 舌をやや前に出して「ザ」とはっきりしすぎないよう注意
- 「across the」→ アクロッザ
📝例文⑥
“I know you go on.”
(あなたが前に進んでいるのを知ってる)
- ▶ カタカナ:アイ ノウユ ゴワン
- ✅ 日本語訳:あなたが前に進んでいるのを知ってる
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「know you」→ ノウユ
- 「know」と「you」がつながりやすく、「ノーユー」と区切らずに言う
- 「go on」→ 「ゴワン」に近い
- 「know you」→ ノウユ
📝例文⑦
“He kept going on and on.”
(彼はずっと話し続けた)
- ▶ カタカナ:ヒ ケップ ゴウィンゴワナノン
- ✅ 日本語訳:彼はずっと話し続けた
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「going on and on」→ ゴウィン ゴワナノン
- 「going」→「ゴーイング」ではなく、ゴウィン
- 「on and on」→「ゴワナノン」と連続して滑らかに
- 「going on and on」→ ゴウィン ゴワナノン
📝例文⑧
“She’s always in my thoughts.”
(彼女はいつも私の心の中にいる)
- ▶ カタカナ:シーズ オールウェイズ イナイ ソーツ
- ✅ 日本語訳:彼女はいつも私の心の中にいる
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「in my」→ イナイ
- 「thoughts」→ 舌先を上の歯の裏に当てて「th」を発音(スとサの中間)
📝例文⑨
“That’s how I met her.”
(それが彼女に出会ったきっかけ)
- ▶ カタカナ:ザッツ ハワイ メッター
- ✅ 日本語訳:それが彼女に出会ったきっかけ
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「how I」→ ハワイ
- 「met her」→ メッター(t がフラップ音で「ラ行」に近い)
- アメリカ英語では「t」は「d」に近い発音になる
📝例文⑩
“We’re safe in this building.”
(私たちはこの建物の中で安全です)
- ▶ カタカナ:ウィア セイフィン ディス ビルディン
- ✅ 日本語訳:私たちはこの建物の中で安全です
- 🗣️ 発音のポイント:
- 「safe in」→ セイフィン
- 「in this」→ 「イン ディス」ではなく、軽くつなげて「インディス」も可
🌟総まとめ
フレーズ | カタカナ表記 | 発音ポイント |
---|---|---|
go on | ゴワン | w音で滑らかに |
in my | イナイ | nとmの鼻音連結 |
how I | ハワイ | wでつなげる |
across the | アクロッザ | sとthの連結 |
safe in | セイフィン | fとiがつながる |
これらのリエゾンやリンキングは、英語のリスニングやスピーキングの中でも非常に重要です。
音の流れを「文字通り」ではなく「音の連続」として聞く癖をつけると、ネイティブの会話がぐっと聞き取りやすくなります。
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