- 句動詞(Phrasal Verbs)ってなに?
- どうして前置詞や副詞がつくの?
 - よく使う句動詞(やさしい解説+カタカナ)
 - 分離できる?できない?(超だいじポイント)
 - 直訳できる?できない?(字義通り vs 慣用)
 - 小学生にもできる!覚え方アイデア
 - 失敗エピソード(やさしく笑って学ぼう)
 - まちがえやすいペア(短いまとめ)
 - ミニ会話で実感(カタカナ付き)
 - 小テスト(声に出してやってみよう)
 - まとめ(今日の合言葉)
 - 💬 一般会話で使える句動詞(Phrasal Verbs)例10選
 - 例文1 Can you ˈturn it ˈoff↘︎?
 - 例文2 I’ll ˈpick you ˈup at ˈseven↘︎
 - 例文3 We ˈfinally ˈfigured it ˈout↘︎
 - 例文4 Don’t ˈgive ˈup↗︎
 - 例文5 I’m ˈlooking ˈfor my ˈkeys↘︎
 - 例文6 She ˈlooks ˈafter her ˈgrandma↘︎
 - 例文7 The ˈplane ˈtook ˈoff on ˈtime↘︎
 - 例文8 Could you ˈturn the ˈmusic ˈdown a ˈbit↘︎?
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句動詞(Phrasal Verbs)ってなに?
英語には「動詞+前置詞(や副詞)」がセットになって、ひとつの新しい意味になる表現があります。これを句動詞(フレイザル・バーブ)といいます。
たとえば take off は「離陸する/(服を)脱ぐ/急に人気が出る」の3つの意味、put up with は「がまんする」、figure out は「わかる・解決する」です。
日本語だと「確認」「解決」みたいに漢語1語で表せることも、英語は短い語を組み合わせて意味を細かく作るのが得意。まるでレゴブロックみたいに、小さなパーツをつなぐイメージです。
どうして前置詞や副詞がつくの?
前置詞・副詞(up / down / out / in / on …)には、方向や気持ちのイメージがあります。
- up:上に、完成へ、増える、元気に
 - down:下に、減る、落ち着く
 - out:外へ、はっきり、解決して外に取り出す
 - in:中へ、参加、集中
 - off:離れる、切り離す、スタートする
 - on:接続、継続、スイッチON
 
この“イメージ”が動詞にくっついて、もともとの意味に味つけをします。
例)
- turn on(スイッチを入れる)→ on で「接続・稼働」
 - calm down(落ち着く)→ down で「落ち着き・低下」
 - figure out(理解する)→ out で「もやもやを外に出してハッキリさせる」
 
よく使う句動詞(やさしい解説+カタカナ)
- take off:離陸する/脱ぐ/急に人気が出る
テイク・オフ- The plane took off.(飛行機が離陸した)
 - Please take off your shoes.(靴を脱いでね)
 - Her channel took off.(彼女のチャンネルが急に伸びた)
 
 - put up with ~:~を我慢する
プット・アップ・ウィズ- I can’t put up with the noise.(騒音に耐えられない)
 
 - figure out:わかる/解決する
フィギャー・アウト(米音:フィギャラウトに近い)- I figured out the answer.(答えがわかったよ)
 
 - look for:探す(目的のものを求めて)
ルック・フォー- I’m looking for my keys.(鍵を探してる)
 
 - look after:世話をする
ルック・アフター- She looks after her little brother.(弟の面倒をみる)
 
 - look up:調べる/(景気・運勢などが)上向く
ルック・アップ- Let’s look up the word.(その単語を調べよう)
 - Things are looking up.(状況が良くなってきた)
 
 - turn off / turn on:消す・止める/つける・始める
ターン・オフ/ターン・オン- Turn off the light, please.(電気を消して)
 - Turn on the music.(音楽をつけて)
 
 - give up:あきらめる
ギヴ・アップ - pick up:拾う/迎えに行く/身につける
ピック・アップ- I’ll pick you up at 7.(7時に迎えに行くね)
 - You can pick up English from games.(ゲームで英語を身につけられるよ)
 
 
分離できる?できない?(超だいじポイント)
句動詞には目的語をまん中に入れられるタイプと、入れられないタイプがあります。
分離できるタイプ(separable)
- turn off the light = turn the light off(どちらもOK)
ただし代名詞(it, them)のときはまん中に:- turn it off(○) / turn off it(✕)
 
 - pick up も同じ:
- pick up the book = pick the book up
 - pick it up(○) / pick up it(✕)
 
 
分離できないタイプ(inseparable)
- look after / look for / put up with など
- look after him(○) / look him after(✕)
 - put up with it(○) / put it up with(✕)
 
 
※「前置詞+名詞」はセットで動くと覚えると安心!
直訳できる?できない?(字義通り vs 慣用)
- sit down(座る)、stand up(立ち上がる)などは直訳タイプ。
 - figure out(理解する)、make up(作り話する/仲直りする/化粧する)などは慣用タイプ。
同じ句動詞でも文脈で意味が変わることに注意しましょう。 
Her story didn’t make sense, so I couldn’t figure it out.
- (意味が通らないから、理解できなかった)
 
小学生にもできる!覚え方アイデア
イメージで覚える
- 「up=完成・元気」「out=ハッキリ・外へ」「off=離れる」など、絵や矢印でセットに。
 
動詞ごとに家族ノート
- look ファミリー:look at / look for / look after / look into / look up / look forward to 
似ているけど意味が全然ちがうので、1ページにまとめて比較。 
言いかえゲーム
- solve(解決する)→ figure out
 - tolerate(我慢する)→ put up with
 - search(探す)→ look for
 
声に出して“並べ替え”練習
- turn off the TV → turn the TV off → turn it off(代名詞の位置を体で覚える!)
 
場面カード
- 空港・学校・ゲーム・スポーツなど場面ごとに使う句動詞を3つずつ用意。
 
失敗エピソード(やさしく笑って学ぼう)
エピソード1:Pick up のワナ
- 「7時に迎えに来てね」を Pick up me at seven. と言ってしまい、友だちが首をかしげました。
 - 正しくは Pick me up at seven.(代名詞 me はまん中!)
 - ポイント:分離できる句動詞+代名詞は “まん中” が鉄則。
 
エピソード2:Look for vs Look at
- 「これ見て」って言いたくて Look for this! と言ったら、「何を探すの?」と返されてしまいました。
 - Look at this! が「これ見て」、Look for は「探す」。
 - ポイント:for は「目的に向かって探す」のイメージ。
 
エピソード3:Put up with の並び
- 宿題が多すぎて I can’t put it up with. と言って相手が固まる…。
 - 正しくは I can’t put up with it.(前置詞 with は名詞の前!)
 - ポイント:「前置詞+名詞」は離さない。it は最後に置こう。
 
エピソード4:Take off の多義
- 飛行機の話で My jacket took off. と言ってしまい、「上着が離陸したの?」と笑われました。
 - 上着なら I took off my jacket.、飛行機なら The plane took off.
 - ポイント:同じ句動詞でも主語で意味が変化。
 
まちがえやすいペア(短いまとめ)
- look for(探す) vs look after(世話する)
 - put on(着る) vs take off(脱ぐ)
 - turn up(音量を上げる/現れる) vs turn down(下げる/断る)
 - make up(作り話/仲直り/化粧) vs give up(あきらめる)
 
ミニ会話で実感(カタカナ付き)
A: Can you turn down the music?
- (音を小さくしてくれる?)
 
カタカナ発音:
- キャン ユー ターン・ダウン ザ ミュージック?
 
B: Sure. And I finally figured out the homework!
- (宿題の解き方、ついにわかった!)
 
カタカナ発音:
シュア。アンド アイ ファイナリィ フィギャラウト ザ ホームワーク!
A: Wow, don’t give up next time!
- (次はあきらめないでね!)
 
カタカナ発音:
- ワウ、ドンッ ギヴ アップ ネクスト タイム!
 
小テスト(声に出してやってみよう)
1)代名詞の位置は?
- pick up it / pick it up → 正解:pick it up
 
2)どっち?「おばあちゃんの世話をする」
- look for grandma / look after grandma → 正解:look after
 
3)言いかえ:solve the problem
- → figure out the problem
 
4)「電気を消して」
- Turn off the light.(代名詞なら Turn it off.)
 
まとめ(今日の合言葉)
- 句動詞は小さい語の組み合わせで意味が広がるレゴ。
 - up / down / out / in / on / off の“イメージ”を味方に。
 - 分離できる/できないと代名詞の位置をまずクリア。
 - まちがえても大丈夫。声に出す→直す→また言うのくり返しで、必ず体になじみます。
 
最後に一言。
Don’t give up. You’ll pick it up soon!
(あきらめないで。すぐにコツが身につくよ!)
💬 一般会話で使える句動詞(Phrasal Verbs)例10選
例文1 Can you ˈturn it ˈoff↘︎?
- イントネーション(丁寧依頼=語尾は下げ気味)
 
✅日本語訳
- それ(電源/明かり)を消してもらえますか?
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- キャン ユー ターン ニット オフ↘︎(turn‿it の /n/→軽い連結)
 
🔍句動詞についての説明
- turn off = 消す/停止する(分離可)
 - 代名詞のときは turn it off(真ん中に it)/turn off it は不可
 
🔍リンキングの説明
- turn‿it:/n/ と母音が連結して「ニット」風
 - it‿off:t が母音に挟まれて軽いフラップ /ɾ/ っぽくなる地域あり(イリットオフ→イリロフ寄り)
 
例文2 I’ll ˈpick you ˈup at ˈseven↘︎
- イントネーション(事実説明=下げ)
 
✅日本語訳
- 7時に迎えに行くよ
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイル ピッキュ アップ アッ(ト) セヴン↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- pick up = 迎えに行く/拾う/身につける(分離可)
 - 名詞なら pick up the bag / pick the bag up、代名詞は pick it up
 
🔍リンキングの説明
- pick‿you:/k/ + /j/ が「キュ」
 - up‿at:子音と母音でスムーズに「アパッ(ト)」
 
例文3 We ˈfinally ˈfigured it ˈout↘︎
- イントネーション(達成の報告=下げ)
 
✅日本語訳
- やっとわかった(解決した)よ
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ウィ ファイナリィ フィギャリ(ɾ)ッ アウト↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- figure out = 理解する/解決策を見つける(分離可)
 - figure it out の形が最頻
 
🔍リンキングの説明
- figure‿it:r と it がつながり /rɪ/、t はフラップで「リ」一拍
 - it‿out:母音同士で滑らかに「ラウト」風
 
例文4 Don’t ˈgive ˈup↗︎
- イントネーション(励まし=語尾を少し上げて優しく)
 
✅日本語訳
- あきらめないで
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ドン(ト) ギヴ アップ↗︎
 
🔍句動詞についての説明
- give up = あきらめる(分離不可・目的語があれば後ろ)
 - 抽象名詞とも相性良い:give up hope など
 
🔍リンキングの説明
- give‿up:/v/ と母音が連結し「ギヴァップ」
 - Don’t の t は次語子音で弱化しやすい
 
例文5 I’m ˈlooking ˈfor my ˈkeys↘︎
- イントネーション(状況説明=下げ)
 
✅日本語訳
- 鍵を探しているところです
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイム ルッキン(グ) フォー マイ キーズ↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- look for = ~を探す(分離不可)
 - 目的語(探し物)が後ろに来る
 
🔍リンキングの説明
- looking‿for:/ŋ/ と /f/ の連続、/g/ は弱くほぼ聞こえない
 - for‿my:「フォーマイ」で滑らかに
 
例文6 She ˈlooks ˈafter her ˈgrandma↘︎
- イントネーション(事実説明=下げ)
 
✅日本語訳
- 彼女はおばあちゃんの世話をしている
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- シー ルクス アフター ハー グランマ↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- look after = 世話をする(分離不可)
 - look for(探す)と混同注意
 
🔍リンキングの説明
- looks‿after:/s/ + 母音で連結、「ルクサフター」
 - after‿her:/r/ が弱い地域では「アフタ ハ」寄り
 
例文7 The ˈplane ˈtook ˈoff on ˈtime↘︎
- イントネーション(事実報告=下げ)
 
✅日本語訳
- 飛行機は定刻で離陸した
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ザ プレイン トゥク オフ オン タイム↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- take off = 離陸する/脱ぐ/急に伸びる(自動詞/他動詞)
 - 主語で意味が変化(飛行機 vs 服)
 
🔍リンキングの説明
- took‿off:子音+母音で連結「トゥコフ」
 - off‿on:/f/ と母音で「オフォン」と滑る
 
例文8 Could you ˈturn the ˈmusic ˈdown a ˈbit↘︎?
- イントネーション(丁寧依頼=下げ気味)
 
✅日本語訳
- 音量を少し下げてもらえますか?
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- クジュ ターン ザ ミュージック ダウン ナ ビッ(ト)↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- turn down = 音量を下げる/(申し出を)断る(分離可)
 - 名詞:turn the volume down / turn down the volume
 
🔍リンキングの説明
- down‿a:「ダウナ」
 - Could‿you:「クジュ」化(同化)しやすい
 
例文9 He ˈcame ˈup with a ˈgreat ˈidea↘︎
- イントネーション(報告=下げ)
 
✅日本語訳
- 彼は素晴らしいアイデアを思いついた
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ヒー ケイム アップ ウィザ グレイト アイディア↘︎
 
🔍句動詞についての説明
- come up with = ~を考え出す/提案する(分離不可)
 - 後ろに「案・答え・解決策」など抽象名詞が来やすい
 
🔍リンキングの説明
- with‿a:「ウィザ」
 - 子音+母音の滑らかな接続が多発(up‿with / with‿a)
 
例文10 Let’s ˈlook it ˈup↗︎
- イントネーション(提案=上げ)
 
✅日本語訳
- (一緒に)調べてみよう
 
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- レッツ ルキリ(ɾ)ッ アップ↗︎
 
🔍句動詞についての説明
- look up = 調べる/(状況が)上向く(分離可)
 - look it up / look up the word の語順を練習
 
🔍リンキングの説明
- look‿it:/k/→it の母音で連結、t はフラップ化で「リ」一拍
 - ・it‿up:「イラップ」風に一息で上がる
 

  
  
  
  

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