- From A Distanceの音声連結+10フレーズ
- 例文1 From a distance
- 例文2 blue and green
- 例文3 God is watching us
- 例文4 there is harmony(= there’s harmony)
- 例文5 songs of peace
- 💬 一般会話で使えるリンキング例10選
- 例文1 From a distance, the park looks blue and green.
- 1) from‿a(/frʌm ə/ → [frʌmə])
- 2) blue‿and(/bluː ənd/ → [bluː‿wən])
- 3) and‿green(/ənd ɡriːn/ → [ən‿ɡriːn] ~ [ŋɡriːn])
- 4) park‿looks(/pɑːrk lʊks/ → [pɑɹk‿lʊks])
- 仕上げの通し練習(ゆっくり→自然速度)
- 例文2 Could you keep a little distance, please?
- 🔊カタカナ(ゆっくり → 自然)
- / 発音記号(ゆっくり → 自然)
- 🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
- 💡仕上げのリズムとイントネーション
- 🎯3ステップ練習
- 例文3 There’s harmony in how this team works.
- / 発音記号(自然速の目安)
- 🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
- 💡仕上げ(リズム・強弱・練習)
- 例文4 Are you watching us live right now?
- 文全体
- 🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
- 💡文法&ニュアンスメモ
- 🎯3ステップ練習
- 例文5 I like songs of peace when I study.
- 🔊カタカナ(ゆっくり → 自然)
- / 発音記号(ゆっくり → 連結あり)
- 🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
- 💡仕上げ(リズム・練習)
- 例文6 From a distance, your jacket looks green, not blue.
- 例文7 There’s harmony between cost and quality here.
- 例文8 Blue and green go well with your room.
- 例文9 Let’s keep the peace and talk it through.
- 例文10 From a distance, I can see they’re at peace now.
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From A Distanceの音声連結+10フレーズ
例文1 From a distance
✅日本語訳
- 「遠くから見ると/距離をおいて見ると」という核フレーズ
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- フロマ ディスタンス(速く:フロマディスタンス)
🔍リンキングの詳細
- from‿a:/frʌm ə/ → [frʌmə]
- 語尾 /m/ の閉鎖を切らずに無強勢 /ə/ へ滑らかに連結(「フロマ」)
- from‿a‿distance:/frʌm ə dɪstəns/ → [frʌmə‿dɪstəns]
- 母音始まりの a が弱化して全体がレガート
練習 → ゆっくり「フロム|ア|ディスタンス」→「フロマ|ディスタンス」→ 一息で
リンキング補足
- /r/ は舌先を歯茎に当てず後部で響かせる英語 r
- /ə/ は最小限・短く(強く発音しない)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /r/ は舌先を浮かせ後方を軽く持ち上げる
- /m/ は両唇閉鎖+鼻腔開放、閉鎖を保ったまま /ə/ へ
- /ʌ/ は縦に浅く開け中央寄り、/ə/ はさらに力を抜く
- /m/ の連続気流を切らず /ə/・/d/ に流し込む
- “From”“distance” にアクセント、つなぎ目はレガートで
例文2 blue and green
✅日本語訳
- (世界が)「青と緑に見える」の色の並び
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ブルー(w)アン(グ)グリーン → ブルーワングリーン
🔍リンキングの詳細
- blue‿and:/bluː ənd/ → [bluː‿wən]
- 長母音 /uː/ と次語母音の間に半母音 [w] が自然挿入
- and は弱形 /ənd/ → /ən/、さらに /n/ だけ残ることも
- and‿green:/ənd ɡriːn/ → [ən‿ɡriːn] ~ [ŋɡriːn]
- /n/ が後続 /ɡ/ に同化して [ŋ] 化、/d/ は脱落しがち
練習 → 「ブルー|アンド|グリーン」→「ブルー(w)アン|グリーン」→ 一息で
リンキング補足
- /uː/ 後の唇丸めを保つと[w]が出やすい
- and は意味弱いので短く軽く
💡ポイント:舌・口・息・声
- /n/→/ɡ/ で舌後部を上げ [ŋ] に寄せると滑らか
- /uː/ は丸く前へ、/iː/ は横にやや引く
- 半母音[w] を作るときも息を止めない
- 内容語 “blue”“green” を強め、and は弱く
例文3 God is watching us
✅日本語訳
- 「神は私たちを見守っている」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ガディズ ワッチン()アス → ガディズ ワッチンナス(速い)
🔍リンキングの詳細
- God‿is:/ɡɑd ɪz/ → [ɡɑːdɪz]
- /d/+/ɪ/ の連結で「ガディズ」
- is‿watching:/ɪz ˈwɑːtʃɪŋ/ → [ɪz‿wɑtʃɪŋ]
- /z/ の有声を保ったまま /w/ へ
- watching‿us:/ˈwɑtʃɪŋ ʌs/ → [ˈwɑtʃɪŋ‿əs]
- /ŋ/ から母音 /ʌ/ へ滑らかに連結(聴感「…チンアス」)
練習 → 「ガディズ|ワッチング|アス」→「ガディズワッチンアス」→ 速く
リンキング補足
- /tʃ/ は破擦一拍で「チ」と切らず、直後の /ɪŋ/ へ流す
💡ポイント:舌・口・息・声
- /d/ は歯茎で素早く離し /ɪ/ へ、/tʃ/ は歯茎後部
- /ɑː/ は縦に開ける、/ʌ/ は中央・浅め
- /z/ の声帯振動を持続させて次語へ
- “God / watching / us” を強め、“is” は弱く短く
例文4 there is harmony(= there’s harmony)
✅日本語訳
- 「調和がある/調和している」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ゼァ(ズ) ハーモニー → ゼァズ ハーモニー
🔍リンキングの詳細
- there‿is:/ðeər ɪz/ → [ðerz](短縮 there’s が自然)
- 弱形の there は /ðər/ 近くまで弱まることも
- is‿harmony:/ɪz ˈhɑːrməni/ → [ɪz‿ˈhɑːrməni]
- /z/ の有声を保って /h/ へ、内容語の /h/ は保持
練習 → 「ゼァ|イズ|ハーモニー」→「ゼァズ|ハーモニー」
リンキング補足
- /ð/ は舌先を上下歯の間に軽く出す(噛みすぎ注意)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /ð/ の摩擦位置を一定に、/r/ は舌先を当てない
- /ɑːr/ は大きめに開けつつ唇は丸めすぎない
- /z/ から母音へのレガートを意識
- 主強勢は “harmony”、機能語は弱く
例文5 songs of peace
✅日本語訳
- 「平和の歌(たち)」
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ソングザ(フ)ピース → ソングザピース/ソングサピース
🔍リンキングの詳細
- songs‿of:/sɔŋz əv/ → [sɔŋz‿əv](語中 /z/ を保って連結)
- “of” は弱形 /əv/、/z/→/ə/ で「ソングザ…」に近い聴感
- of‿peace:/əv piːs/ → [əf‿piːs] ~ [əv‿piːs]
- /v/ は無声 /p/ 前でしばしば [f] に無声化(連結して [fp])
練習 → 「ソングズ|オヴ|ピース」→「ソングザ(フ)ピース」→ 一息で
リンキング補足
- “of” は弱く短く、/ə/ が聞こえるか聞こえないか程度に
💡ポイント:舌・口・息・声
- /v/ /f/ は上歯と下唇の軽接触で摩擦を作る
- /ŋz/ は舌後部を保ったまま有声 /z/ へ
- /iː/ はやや横に引く、/ɔŋ/ は口奥の共鳴を意識
- /z/→/ə/→/f/(/v/)→/p/ の流れで息を止めない
- 内容語 “songs”“peace” を強め、機能語 “of” は極小音量
💬 一般会話で使えるリンキング例10選
例文1 From a distance, the park looks blue and green.
✅日本語訳
- 遠目に見ると、その公園は青と緑に見えるよ
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- フロマ ディスタンス,ザ パーク ルックス ブルーワン(グ)グリーン
🔍リンキングの詳細
- from‿a:/frʌm ə/ → [frʌmə](「フロマ」)
- blue‿and:/bluː ənd/ → [bluː‿wən](/uː/後の[w]挿入,and弱化)
- and‿green:/ənd ɡriːn/ → [ən‿ɡriːn]~[ŋɡriːn](/n/→[ŋ]同化,/d/脱落)
- park‿looks:/pɑːrk lʊks/ 子音連結 [kl] を切らずに
各リンク箇所を、カタカナ+発音記号+日本語解説で、誰にでも分かるように噛み砕いた説明
1) from‿a(/frʌm ə/ → [frʌmə])
カタカナ:フロマ
ポイント(日本語):
- 語尾 /m/ の「唇を閉じたままの鼻音」から、弱い /ə/(曖昧母音=シュワ)に息を切らずに滑ると「フロマ」。
- /r/ は舌先を歯茎に当てず、舌の後ろ側で軽くカール(日本語のラ行と違う)。
口・舌・息:上歯で下唇を軽く触れて /f/ を出し、舌後部で /r/、両唇で /m/ を作り、そのまま力を抜いて /ə/ へ。
練習:「フロム|ア」→「フロムァ」→「フロマ」(一息)。
2) blue‿and(/bluː ənd/ → [bluː‿wən])
カタカナ:ブルーワン(英語の and が弱くなって「ワン」に近い)
ポイント(日本語):
- 長母音 /uː/ の後に半母音 [w] が自然に入りやすく、“ブルー[w]” と次語がくっつく。
- and は弱形で /ənd/ → /ən/、さらに /n/ だけが残ることも。/d/ はしばしば脱落。
口・舌・息:/uː/ で唇を丸く前に突き出す→その丸めを保つと [w] が“勝手に出る”。and は小さく・短く。
NGになりがち:「ブルーアンド」とハッキリ言い過ぎない。
練習:「ブルー|アンド」→「ブルー[w]アn」→「ブルーワン」。
3) and‿green(/ənd ɡriːn/ → [ən‿ɡriːn] ~ [ŋɡriːn])
カタカナ:アン(グ)グリーン
ポイント(日本語):
- /n/ が後ろの有声軟口蓋音 /ɡ/ の影響で**[ŋ] に同化**(“ング”の鼻音)しやすい。
- /d/ は脱落しがち。結果として [ŋɡ] という**「ング+グ」の連結に聞こえる。
口・舌・息:舌先で作る /n/ から、舌の後ろを持ち上げて /ɡ/ へ(これが [ŋ] の位置)。息は止めない。
NGになりがち:「アンド** グリーン」と /d/ を強く言う/「アング|グリーン」と区切る。
練習:「アン|グリーン」→「アングリーン」→「アンググリーン」(滑らかに)。
4) park‿looks(/pɑːrk lʊks/ → [pɑɹk‿lʊks])
カタカナ:パークルックス(クルを一拍で)
ポイント(日本語):
- park の末尾 /k/ と looks の語頭 /l/ が子音連結 [kl] を作る。間に母音を入れないのがコツ。
- アメリカ英語では /r/ も発音([pɑɹk])。/k/ と /l/ を**「クル」の一拍で処理すると自然。
口・舌・息:/k/** は奥で軽い破裂→すぐ舌先を歯茎へ上げ /l/。破裂は小さく、息は連続。
NGになりがち:「パークう ルックス」「パークオ ルックス」のように余計な母音を入れる。
練習:「パーク|ルックス」→「パークルックス」→一息で言う。
仕上げの通し練習(ゆっくり→自然速度)
- 分割:「フロマ|ディスタンス,ザ|パーク|ルックス|ブルーワン|グリーン」
- 連結:「フロマディスタンス,ザ パークルックス ブルーワン(グ)グリーン」
- アクセント:park / blue / green をやや強く、機能語(a/and/the)は軽く。
- 息とレガート:語と語の境目で息を止めない(特に /m→ə/、/uː→[w]→ən/、/ŋ→ɡ/、/k→l/)。
この4点を押さえると、文全体が一息でスッと流れるネイティブのリズムに近づきます。
💡ポイント:舌・口・息・声
・/r/ は舌先を当てず後方で響かせる
・/n/→/ɡ/ は舌後部を上げ [ŋ] 寄りに
💡ポイント:口の形
・/uː/ は丸めを保つと[w]が自然に出る
💡ポイント:息の吐き方
・from の /m/ から a へ息を切らず流す
💡ポイント:声の出し方
・内容語 “park / blue / green” を強く、機能語は弱く
例文2 Could you keep a little distance, please?
✅日本語訳
少し距離をあけてもらえますか?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
ク(ジュ) キーパ リロ ディスタンス,プリーズ
🔍リンキングの詳細
could‿you:/kʊd ju/ → [kʊdʒu](/d/+/j/ の馴化)
keep‿a:/kiːp ə/ → [kiːpə](/p/閉鎖→/ə/)
little‿distance:/ˈlɪtl ˈdɪstəns/ [l]→[d] の歯茎近接で滑らか
文全体のカタカナ→発音記号→リンキングの順で、初心者にも分かりやすい説明。
🔊カタカナ(ゆっくり → 自然)
- ゆっくり:クッド ユー キープァ リトゥル ディスタンス,プリーズ
- 自然速:ク(ジュ) キーパ リロ ディスタンス,プリーズ
/ 発音記号(ゆっくり → 自然)
- ゆっくり:/kʊd ju ˈkiːp ə ˈlɪtl ˈdɪstəns pliːz/
- 自然速:[kʊdʒu ˈkiːpə ˈlɪɾl̩ ˈdɪstəns‿pliːz]
- 米音「little」→ [ˈlɪɾl̩](flap [ɾ]+音節的L)
- 英音寄りだと [ˈlɪtl̩](/t/ を保つ)
🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
1) could‿you:/kʊd ju/ → [kʊdʒu]
- カタカナ:ク(ジュ)
- 解説:/d/+/j/(ゆ)が融合して [dʒ](「ジ」)に。
「クッド ユー」ではなく**「ク(ジュ)」**と一拍で。 - コツ:舌先を歯茎で軽く弾いてすぐ上あご寄りで「ジ」。息は止めない。
2) you‿keep:/ju ˈkiːp/ → [ju‿ˈkiːp]
- カタカナ:ユー|キープ(区切らない)
- 解説:/u/ の口丸めを保ったまま /k/ へ。
「ユーウ キープ」と母音を足さないこと。 - コツ:/k/ は小さく破裂してすぐ /iː/ へ。
3) keep‿a:/kiːp ə/ → [kiːpə]
- カタカナ:キーパ
- 解説:/p/ は破裂を最小(しばしば無放出 [p̚])。その勢いで弱い /ə/(シュワ)を短く。
- コツ:「キープァ」と一息で。
4) a‿little:/ə ˈlɪtl/ → [ə‿ˈlɪɾl̩](米) / [ə‿ˈlɪtl̩](英)
- カタカナ:ァリロ(米)/ァリトル(英)
- 解説(米):/t/ がflap [ɾ](「ラとダの中間」)に、後ろの L が一音節になって [l̩]。
まとめて**「リロ」**に近く聞こえる。 - コツ:/t/ を強くはじかない。舌先を軽くタップ→すぐ舌先を上あご側面へ押し当てて L。
5) little‿distance:/ˈlɪtl ˈdɪstəns/ → [ˈlɪɾl̩‿ˈdɪstəns]
- カタカナ:リロ|ディスタンス
- 解説:音節的L [l̩] から /d/ にそのまま滑る。
「リロウ ディスタンス」など母音を足さないのが自然。 - コツ:L の舌先を歯茎につけたまますぐ /d/ の位置へ(同じ場所なので移動は最小)。
6) distance‿please:/ˈdɪstəns pliːz/ → [ˈdɪstəns‿pliːz]
- カタカナ:ディスタンスプリーズ(nspl を一気に)
- 解説:末尾 /s/ と次語 /pl/ が子音連結 [spl] を作る。
「ディスタンス**・プリーズ」と切らない**/「スプ」を一拍で。 - コツ:/s/ の連続息を保ったまま、唇をすばやく丸めて /p/ → すぐ /l/。
💡仕上げのリズムとイントネーション
- 強弱:keep / little / distance / please をやや強め、機能語 could / you / a は軽く短く。
- 丁寧依頼の語尾:文末をやや上げ気味に(過度に伸ばさない)。
- 一息で:「ク(ジュ)|キーパ|リロ|ディスタンス,プリーズ」をレガートで。
🎯3ステップ練習
- 分割:クッド ユー|キープァ|リトゥル|ディスタンス|プリーズ
- 連結:ク(ジュ)|キーパ|リロ|ディスタンスプリーズ
- 自然速:ク(ジュ) キーパ リロ ディスタンス,プリーズ
この流れで練習すると、余計な母音を挟まない滑らかさと丁寧な英語の響きが身につきます。
💡ポイント:舌・口・息・声
- /dʒ/ は歯茎後部で一拍
- /l/ は舌先を歯茎へ軽接触
- /iː/ は横にやや引き、/ə/ は脱力
- /p/ の破裂は最小限、直後の母音へ
- 丁寧表現は “please” を弱く長くしない
例文3 There’s harmony in how this team works.
✅日本語訳
このチームの動きには調和があるね
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
ゼァズ ハーモニー イン ハウ ディス チーム ワークス
🔍リンキングの詳細
- there’s‿harmony:/ðerz ˈhɑːrməni/ → [ðerz‿ˈhɑːrməni](/z/→母音連結)
- in‿how:/ɪn haʊ/ → [ɪn‿haʊ](/n/ 保持,/h/は内容語で保持)
- this‿team:/ðɪs tiːm/ → [ðɪs‿tiːm](無声連鎖を切らない)
/ 発音記号(自然速の目安)
[ðerz ˈhɑːrməni‿(j)ɪn haʊ‿ðɪs tiːm‿wɝːks]
(米音想定。英音なら works は /wɜːks/)
🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
1) there’s‿harmony:/ðerz ˈhɑːrməni/ → [ðerz‿ˈhɑːrməni]
- カタカナ:ゼァズ|ハーモニー(切らずに「ゼァズハ…」)
- 解説:/z/ の有声を保ったまま次の母音へ。内容語 harmony の /h/ は落とさない。
- コツ:/ð/ は舌先を軽く歯に出す。/z/ の連続振動を切らずに母音へ。
2) harmony‿in:/ˈhɑːrməni ɪn/ → [ˈhɑːrməni‿ɪn](→ […‿jɪn] と**[j]**が入ることも)
- カタカナ:ハーモニー(イ)ン
- 解説:語尾の /i/(=綴りの -y)から母音 /ɪ/ へ滑ると、[j](イ行の小さなy)が自然に挿入されがち。
- コツ:「ハーモニーイン」を一拍で。母音を2回に分けて強く言わない。
3) in‿how:/ɪn haʊ/ → [ɪn‿haʊ]
- カタカナ:インハウ
- 解説:/n/ から疑問語 how の /h/ へそのまま接続。**間に「ウ」**を入れない。
- コツ:/n/ の舌先は歯茎に軽く、すぐ息を出して /h/ へ。
4) how‿this:/haʊ ðɪs/ → [haʊ‿ðɪs]
- カタカナ:ハウ ディス(/ð/ は日本語の「ズ/ダ」にせず歯の間)
- 解説:二重母音 /aʊ/ の流れを切らずに有声歯摩擦 /ð/ へ。
- コツ:「ハウッディス」と**声門(ッ)**で止めない。
5) this‿team:/ðɪs tiːm/ → [ðɪs‿tiːm]
- カタカナ:ディスティーム(ディス|ティームを一息)
- 解説:/s t/ の子音連結。“ディス(息を出しっぱなし)**ティーム”**と滑らかに。
- コツ:/s/ を長めの息で保ち、舌先を軽く弾いて /t/。
6) team‿works:/tiːm wɝːks/ → [tiːm‿wɝːks]
- カタカナ:ティームワークス
- 解説:両唇鼻音 /m/ から唇丸めの /w/ へ。間に母音を足さない(×「ティームウワークス」)。
- コツ:/m/ の閉鎖を保ったまま唇をすぼめて /w/ へ。/r/ は舌先を当てない英語 r。
💡仕上げ(リズム・強弱・練習)
- 強め(内容語):harmony / team / works
- 弱め(機能語):there’s / in / how / this(how は文脈で弱くなりやすい)
- 3ステップ練習:
- ゼァズ|ハーモニー|イン|ハウ|ディス|チーム|ワークス
- ゼァズハーモニー‿イン‿ハウ‿ディス‿チーム‿ワークス
- ゼァズ ハーモニー イン ハウ ディス チーム ワークス(一息でレガート)
この要領で、余計な母音を挟まない・/ð/ と /r/ を英語らしく、を意識すると一気に自然な響きになります。
💡ポイント:舌・口・息・声
- /ð/ は舌先を軽く歯の間へ
- /r/ は舌先を当てず後部でカール
- /ɑːr/ は大きめに開けるが丸めすぎない
- /z/ の有声を保って次の母音へ
- “harmony”“team” に主強勢
例文4 Are you watching us live right now?
✅日本語訳
- 今、ライブで私たちを見てるの?
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アーユー ワッチンナス ライヴ ライ(ト) ナウ?
🔍リンキングの詳細
- watching‿us:/ˈwɑtʃɪŋ ʌs/ → [ˈwɑtʃɪŋ‿əs](「ワッチンナス」)
- are‿you:/ɑːr ju/ → [ɑːr‿ju](/rj/連結)
- live‿right:/laɪv raɪt/ → [laɪv‿raɪt](/v/→有声保持)
文全体
- 自然カタカナ:アーユー ワッチンナス ライヴ ライ(ʔ)ナウ?
(フランク:アーヤ ワッチンナス…?/ユー ワッチンナス…?) - IPA(ゆっくり):/ɑɹ ju ˈwɑtʃɪŋ ʌs laɪv raɪt naʊ/
- IPA(自然・連結あり):[ɑɹ‿ju ˈwɑt͡ʃɪŋ‿əs laɪv‿ɹaɪʔ‿naʊ]
(速い会話では [ɚ‿jə]「アーヤ」、right の t が声門閉鎖音 [ʔ] になりやすい)
🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
1) are‿you:/ɑɹ ju/ → [ɑɹ‿ju](速音:[ɚ‿jə])
- カタカナ:アーユー(速音:アーヤ)
- 解説:/r/ と /j/ が滑らかに結合。you が弱まると /ju/→/jə/。
- コツ:英語 /r/ は舌先を歯茎に当てない(舌の後ろ側で巻く)。
2) you‿watching:/ju ˈwɑtʃɪŋ/ → [ju‿ˈwɑtʃɪŋ]
- カタカナ:ユーワッチン(切らない)
- 解説:母音 /u/ から子音 /w/ へ息を止めず移動。
- 発音の要:/t͡ʃ/ は一拍の破擦(「チ」と言い切らない)。
3) watching‿us:/ˈwɑtʃɪŋ ʌs/ → [ˈwɑtʃɪŋ‿əs]
- カタカナ:ワッチンナス(聴感「…チン アス」→まとまって**「…チンナス」**)
- 解説:語尾 /ŋ/(ング)から /ʌ/(弱母音)へレガート。
くだけた発話だと watchin’ us → [ˈwɑtʃɪn‿nəs](/ŋ/→/n/+n が連続)もあり。 - コツ:/ŋ/ は舌後部を上げて鼻に抜く。/ʌ/ は短く弱く。
4) live‿right:/laɪv raɪt/ → [laɪv‿ɹaɪt]
- カタカナ:ライヴライ(ト)
- 解説:/v/ の有声と摩擦を保ったまま /ɹ/ へ。
- 注意:/v/ を /b/ や /f/ にしない(下唇と上歯で軽い摩擦)。
5) right‿now:/raɪt naʊ/ → [raɪʔ‿naʊ](または [raɪt‿naʊ])
- カタカナ:ライ(ʔ)ナウ(小さく「ッ」)
- 解説:米音では /t/ が声門閉鎖音 [ʔ] に変わりやすく、
[ʔn] の連なりで一拍に聞こえる。 - コツ:[ʔ] は声を一瞬止めるだけ。強く弾かない。
💡文法&ニュアンスメモ
- Are you watching…?=標準の疑問文。
- You watching…?=カジュアルに語尾上げで疑問。リンキングは you‿watching から始まるだけで、他は同じ。
🎯3ステップ練習
- 分割:アーユー|ワッチン|ナス|ライヴ|ライ(ʔ)|ナウ
- 連結:アーユー ワッチンナス ライヴ**ライ(ʔ)**ナウ
- 自然速:アーユー ワッチンナス ライヴ ライ(ʔ)ナウ?
仕上げのコツ
- 強弱:watching / live / right / now をやや強め、are / you / us は軽く。
- 息:語の境目で息を止めない(特に /ŋ→ə/、/v→ɹ/、/t→n/)。
- /r/ と /v/ を英語らしく:舌先を当てない /ɹ/、下唇×上歯の摩擦で /v/。
この通りに練習すれば、「単語を並べた英語」から一息で流れるネイティブのリズムに近づきます。
💡ポイント:舌・口・息・声
- /tʃ/ は一拍で破擦→すぐ /ɪŋ/
- /r/ は舌先非接触
- /aɪ/ は「あ→イ」へ素早い二重母音
- /v/ の摩擦を保ったまま /r/ へ
- 疑問調は語尾で軽く上げる
例文5 I like songs of peace when I study.
✅日本語訳
- 勉強するときは平和の歌が好きなんだ
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- アイ ライク ソングザ(フ)ピース ウェン アイ スタディ
🔍リンキングの詳細
- songs‿of:/sɔŋz əv/ → [sɔŋz‿əv](/z/→/ə/)
- of‿peace:/əv piːs/ → [əf‿piːs](/v/が /p/ 前で無声化→[f])
- when‿I:/wen aɪ/ → [wen‿aɪ]
🔊カタカナ(ゆっくり → 自然)
- ゆっくり:アイ ライク ソングズ オヴ ピース ウェン アイ スタディ
- 自然速:アイ ライ(クッ) ソングザ(フ)ピース ウェン アイ スタディ
/ 発音記号(ゆっくり → 連結あり)
- ゆっくり:/aɪ laɪk sɔŋz əv piːs wen aɪ ˈstʌdi/
- 連結あり:[aɪ‿laɪk̚‿sɔŋz‿əv‿piːs‿wen‿aɪ‿ˈstʌdi]
(“of peace” はしばしば [əf‿piːs])
🔍リンキングの詳細(1か所ずつ)
1) like‿songs:/laɪk sɔŋz/ → [laɪk̚‿sɔŋz]
- カタカナ:ライ(クッ)ソングズ
- ポイント:/k/ は無放出 [k̚] で小さく閉じ、すぐ /s/ に接続。母音を足さないのがコツ。
- 口・舌・息:/k/ は舌後部で軽く閉鎖→息を切らずに /s/ へ。
2) songs‿of:/sɔŋz əv/ → [sɔŋz‿əv]
- カタカナ:ソングザヴ(弱く:ソングザ)
- ポイント:/ŋ/→/z/ は舌後部のまま有声を保って連結。/of/ は弱形 [əv](さらに速いと [ə] に近い)。
- 口・舌・息:/ŋz/ は息を止めず、/z/ の連続振動をキープ。
3) of‿peace:/əv piːs/ → [əf‿piːs](典型)/ [əv‿piːs]
- カタカナ:ア(フ)ピース
- ポイント:無声 /p/ の前で /v/ が無声化→[f] になりやすい(同化)。聴感は「…ザ(フ)ピース」。
- 口・舌・息:上歯×下唇の軽い摩擦で [v]/[f] を作り、そのまま /p/ へ。
4) peace‿when:/piːs wen/ → [piːs‿wen]
- カタカナ:ピースウェン
- ポイント:/s/ と /w/ の子音連結。×「ピースウエン」と母音を挟まない。
- 口・舌・息:/s/ の連続息→唇をすぼめて /w/ へ。
5) when‿I:/wen aɪ/ → [wen‿aɪ]
- カタカナ:ウェンアイ(一拍)
- ポイント:/n/ から二重母音 /aɪ/ へレガート。区切らない。
- 口・舌・息:/n/ の舌先は歯茎→すぐ顎を開いて /aɪ/。
6) I‿study:/aɪ ˈstʌdi/ → [aɪ‿ˈstʌdi]
- カタカナ:アイ スタディ(×「アイウ スタディ」)
- ポイント:/aɪ/ の後に余計な母音を足さず、/st/ クラスタへ直行。
- 口・舌・息:/s/→/t/ を小さく・素早く、すぐ /ʌ/ へ。
💡仕上げ(リズム・練習)
- 強め(内容語):like / songs / peace / study
- 弱め(機能語):of / when / I(※文脈で I は軽くなりがち)
- 3ステップ
- アイ|ライ(クッ)|ソングズ|オヴ|ピース|ウェン|アイ|スタディ
- アイ ライ(クッ)ソングザ(フ)ピース ウェン アイ スタディ
- アイ ライ(クッ) ソングザ(フ)ピース ウェン アイ スタディ(一息で)
この要領で、余計な母音を挟まない・有声/無声の切替([v]→[f])を意識すると、グッと英語らしい滑らかさになります。
💡ポイント:舌・口・息・声
- /ŋz/ は舌後部を保ち /z/ へ
- /v/f は上歯×下唇で軽接触
- /iː/ はやや横に引く
- /z→ə→f/p/ の流れで息を止めない
- 内容語 “songs / peace / study” を明瞭に
例文6 From a distance, your jacket looks green, not blue.
✅日本語訳
- 遠くから見ると、そのジャケットは青じゃなくて緑に見えるよ
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- フロマ ディスタンス,ユア ジャキッ(ト) ルックス グリーン,ノッ(ト) ブルー
🔍リンキングの詳細
- from‿a:/frʌm ə/ → [frʌmə]
- your‿jacket:/jʊər ˈdʒækɪt/ → [jʊər‿ˈdʒækɪt](/r/→子音連結)
- looks‿green:/lʊks ɡriːn/ → [lʊks‿ɡriːn](破裂最小)
- not‿blue:/nɒt bluː/ → [nɒʔ‿bluː](/t/声門化→次語へ)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /dʒ/ は歯茎後部で一拍
- /t/ は声門閉鎖で弱く処理してもOK
- /uː/ は丸く前方へ、/iː/ は横へ
- 子音群 /ksɡ/ を小爆発にせず滑らかに
- 対立 “green / blue” をコントラスト強調
例文7 There’s harmony between cost and quality here.
✅日本語訳
- ここはコストと品質のバランス(調和)が取れている
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ゼァズ ハーモニー ビトゥイーン コス(ト) アン クオリティ ヒア
🔍リンキングの詳細
- there’s‿harmony:/ðerz ˈhɑːrməni/ → [ðerz‿ˈhɑːrməni]
- cost‿and:/kɒst ænd/ → [kɒs‿tænd]~[kɒs‿sænd](/t/同化・脱落傾向)
- and‿quality:/ənd ˈkwɒləti/ → [ən‿ˈkwɒləti](and弱化)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /st#æ/ の連結で舌先を歯茎に軽タッチ→素早く /æ/
- /kw/ は唇をすぼめ一気に /w/ へ
- /s/ の連続息で “cost‿and” を一息に
- “harmony / quality” を強く
例文8 Blue and green go well with your room.
✅日本語訳
- 青と緑は君の部屋に合うね
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- ブルーワン(グ)グリーン ゴウ ウェル ウィッ(ス) ユア ルーム
🔍リンキングの詳細
- blue‿and:/bluː ənd/ → [bluː‿wən](and弱形)
- and‿green:/ənd ɡriːn/ → [ən‿ɡriːn]~[ŋɡriːn]
- go‿well:/ɡoʊ wel/ → [ɡoʊ‿wel](母音→半母音へ滑らかに)
- with‿your:/wɪð jʊər/ → [wɪð‿jʊər](/ð/→/j/ 連結)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /ð/ は軽摩擦で長くしない
- ・/ŋɡ/ 同化は舌後部で
- /oʊ/ は「オ→ウ」へ
- and は極小息で通過、全体をレガート
- 色語と “go well” を明瞭に
例文9 Let’s keep the peace and talk it through.
✅日本語訳
- 落ち着いて平和的に、話し合って解決しよう
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- レ(ツ) キープ ザ ピースァン トーキッ(ト) スルー
🔍リンキングの詳細
- peace‿and:/piːs ænd/ → [piːs‿ænd]~[piːs‿sænd](/s/連結,/æ/弱め)
- talk‿it:/tɔːk ɪt/ → [tɔːk‿ɪt]~[tɔːk‿ɪʔ](/k/→/ɪ/,/t/声門化あり)
- it‿through:/ɪt θruː/ → [ɪt‿θruː](/tθ/ で舌先前→歯間へ)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /θ/ は舌先を軽く歯の間へ
- /t/ は軽接触で短く
- /iː/ は横方向、/uː/ は丸め
- /s/→母音→/s/ の連続息を切らない
- 指示語 “Let’s / talk it through” をはっきり
例文10 From a distance, I can see they’re at peace now.
✅日本語訳
- 遠くから見ると、彼らは今は平穏に見えるよ
🔊ネイティブに近いカタカナ表記
- フロマ ディスタンス,アイ キャン シー ゼアラ(ト) ピース ナウ
🔍リンキングの詳細
- from‿a:/frʌm ə/ → [frʌmə]
- see‿they’re:/siː ðeər/ → [siː‿ðeər](/iː/→/ð/ へ滑らかに)
- are‿at:/ər æt/ → [ər‿æt](/r/弱化→/æ/)
- at‿peace:/æt piːs/ → [æʔ‿piːs](/t/声門化→/p/)
💡ポイント:舌・口・息・声
- /ð/ は軽い摩擦、/r/ は非接触
- /t/ は声門で軽く切ってもOK
- /iː/ は横に、/æ/ は縦開き+平たく
- /siː‿ðeər/ をレガートに
- “distance / peace / now” を情報核として強調



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